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病院新設に伴う、旧病院から新病院への患者様の引越し搬送。続編

病院にご入院の方の搬送に関してのリハーサルとは次の様なものでした。

前回までの内容はこちらから。


医療スタッフの方が入院患者という設定でストレッチャーに乗り、添乗者とともに我々の民間救急車両に乗り込みます。そして目的地の介護医療院までお連れし、評価するというものです。医療者の方にとっては患者様になることにより、車両内の移動の状況についてのリスク管理の精度を上げることが出来ます。また、今回は民間救急車両が4台、病院の福祉車両が2台準備することから、模擬患者様の人数を10名程度準備することにより、一通りの患者様を移送するための時間も計測できます。

まずは私たちの救急車両が最初の模擬患者様をお乗せします。合図とともに出発。インターバル方式で次の救急車両が定位置にて待機し、次の模擬患者様をお乗せします。こうして次から次へと模擬患者様の移送が終了しました。

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この後リハーサルに関わって下さった医療スタッフ様と移送業者さまが集まっての反省会です。模擬患者を演じた医療スタッフの皆様からは、

「想像していたよりも揺れた」

「車両が凹凸面を走行するときの体感は思ったよりも大きかった」

この様なご意見を頂戴しました。

インターバルの時間的な問題はクリアしましたが走行時の患者さまに関しては、より慎重な流れを再度作ろうということになり、本番に向けての移送マニュアルを改定して臨むことにします。

★今回の移送ルートは下り坂が多いので早めのブレーキで制動距離を充分にとる。

★曲がり角を右左折するときはいつもより減速して曲がる。

★ベッドからストレッチャーへ移乗する際、患者様を抱えることによる恐怖心を軽減するためにベッドとストレッチャーの高さを予め合わせる。

などなど・・・

こういった改善点を10点ほど加え、マニュアルが完成しました。本番の日が直前となりましたが何とか間に合いました。

そして迎えた本番当日。最終的には約40名の患者様を午前中に移送することが決まりました。集合の1時間前が私達民間救急事業者の集合です。今回の搬送計画は時間がぎりぎりで進んだために当日再度業者間で出発地・到着地の確認とツールの配置、患者リストと改訂版マニュアル配布などを行い、ベクトルを合わせます。

定時になり、指揮者の副看護部長さまの指示にて搬送開始です。

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今回はリハーサルでの教訓を活かし、すべての患者様をスムーズに且つ時間内にお連れすることが出来ました。搬送完了ののちには新設された医療院を見学させていただきましたが、利用者様にとって穏やかな景色と広いお部屋、そして介護度に応じた最新の入浴機材など、素晴らしいものばかりが準備されていました。

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最後にご用命してくださった、福岡市東区の【原土井病院】さま、新設された【みどりの介護医療院】さまのご用命と、ご協力いただいた民間救急事業者の皆様、医療スタッフの皆様に感謝申し上げると共に、【原土井病院】様の益々のご発展を心より祈念致します。

また、病院移転に際し、当社では豊富な経験とオンライン・オフラインでのお打合せ等あらゆる手段で患者様の移転搬送業務を承っております。県外の病院でも対応可能です。

なんなりと当社、【民間救急らかん】へご相談いただけたら幸いです。



もしもよろしければ皆さまのサポートを頂けたらとてもありがたいです。