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抑うつ状態と診断されました【抑うつ闘病記#1】

1ヶ月前くらいに日本に帰ってきました。

帰国する3ヶ月前くらいから夜になると寝付く事ができず、睡眠不足が続き、また生きている意味がよくわからず、死について毎日考える日々を過ごしていました。

ちょうど日本に帰ることができたので、精神科を受診しました。まあそもそも、精神科なんて受診しなくても大丈夫。死について考えるのは、俺は哲学者だからだ、なんて勝手に思ってましたが、いよいよ自分の精神力ではなんともできず、彼女からも精神科に行ったほうが良いとアドバイスを受けたので行ってみることにしました。

初の精神科当日、先生に事の顛末、今の自分の精神状態を全て話しました。
仕事上で数々の成功を収めてきたこと、海外生活が長いこと、非常に仕事が忙しいこと、やる気がなにもない、何をやっていても楽しくない、どうせ死ぬのに何故生きているのか、今死んでもいいじゃないかと考えることもあるなど。全てをさらけ出しました。

先生はこう言いました。
「今は、燃え尽き症候群の様な状態であり、心が風邪を引いている。うつ病まではいかないが、抑うつ状態だと言える」
「死についたりネガティブになるのは、あなたの性格ではなく、心の風邪がそうしているもの。それを直せば自然とそういう考えは無くなってくる」
「心の病気って、心が弱い人がなるものだと思われるけど、実はそうじゃないことも多い。心や精神力が強い人が逆になることがある。なぜなら、心が強いから、ストレスを受けても精神力でなんとか乗り切ってしまう。しかし、そうやって無理をして乗り切って行った結果、ストレスが身体にどんどん蓄積されて、最終的にそれが精神力だけでは乗り越えられない状況になってしまう。それが今のあなたの状況。精神が強すぎるから、気づいた時には心がすごく疲れた状態になってしまって、もう自分の力で治癒できない。今まで人の何倍も動いてきたから、その疲れが出てしまったんだね」

この先生はとても良い先生で、心の病について非常に論理的に説明をしてくださった。もともと理論的な自分には、非常に納得できる内容で、なるほどと思うことが多々あった。
なにより、精神科に行くということを毛嫌いしていた自分であったが、実際に行ってみて先生と話してみると、意外とスッキリするものがあった。

とにかく、この心の風邪を直すには、「休む」しかない。
具体的には「しっかりと睡眠を取ること」それ以外に治す方法は無い。と教えてくれた。
翌々考えてみれば、いつも朝8時から夜11時くらいまで仕事をしていた。そりゃ身体も心も疲れ果ててしまうよね。

現代人は「睡眠」を疎かにしがちだという。睡眠こそが身体の健康にとっていちばん重要なことであるにも関わらず。
人間が活動できているのは、「睡眠」があるからである。寝て、起きるから活動ができているのである。つまり、寝るのが最初であり、メインは寝ることなのである。
人々は「頑張ること、何かをすること」ばっかりを一生懸命考えてるけど、そうじゃなくて「休息すること、睡眠をとること」をまず最初に真剣に考えるべき、そうして、ゆっくりと休んでから、やりたいことをやるのである。
まずは、休む、そして休んだ後に活動をする。活動をしてから休むんじゃない。休むのが先である。

先生は上記のようなことを教えてくれた。
順序が逆だったんだ。活動することばっかりを真剣に考えていた。1日24時間を限界まで活動に使うことばかりに注力してきた。
でも、そうじゃない。休むことに時間を使い、空いた時間で何かをするのが本来のあり方なのかもしれない。特に今は。そう感じた。
うん、これからは、焦らずゆっくり生きていこうかな。世の中の喧騒を横目にみながら、「ま〜俺は俺だからな〜」なんて思いながら生きてみようかな。

最後に、不安感等を取り除くために、レクサプロという抗うつ剤と、眠れない時用にハルシオンを処方され、始めての精神科は終わった。

今年で30歳。考えようによっては折り返し地点かな。
さあ、ここでゆっくり心と身体をやすめて、残りのマラソン走っていきますか。