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プチ養生_菊花茶のススメ

日常的にできる”養生ようじょう”(生きるを養う)=プチ養生

第1回は日常的に取り入れやすい”菊花茶(きっかちゃ)"をご紹介。その名の通り”菊のお茶”だ。菊花は中国では漢方の一つで、菊を原料にして乾燥させたもの。その歴史は古く、唐朝時代から飲む習慣があったそうだ。

<入れ方>

入れ方は簡単で、グラスに乾燥菊を入れて、沸騰したお湯を注いで2~3分待つだけ。(本当は急須にいれるとか奥深い作法があるかもしれないけど...日常的に飲むなら問題はない。)最初はしわしわの菊も少し経つと、花開いてくるので、見た目としても◎

<味>

味はちょっと苦みがあるので、レモンやはちみつ・氷砂糖を入れて味の調正をしている。そうすると苦みはほとんどなく、むしろレモンのおかげで、さっぱり飲むことができる。たまに、アレンジで乾燥バラを入れたりしている。

<効果>

菊の効果その①解毒消炎、解熱(中国語では”清热”)。中国では日常的にできるニキビ対策として、菊花茶はポピュラーな飲み物だ。(顔にニキビができると、祖母に飲めと言われた)東洋医学では、頬にニキビができる原因を臓器機能の低下としていて、うまく解毒されずに肌表面にニキビとして現れてくるらしい。(中国語では、それを”上火”という)
菊の効果その②疲れ目解消(中国語では”解毒明目”)。ビタミンAとクサンテノンという成分が眼精疲労回復を手助けするという。パソコンやスマホと向き合うデジタル社会では、こっちの方が嬉しい効果かもしれない。マイボトルに菊花茶を入れて持ち歩き、作業中に飲んだりするのも良さそうだ。

<注意点>

解熱作用のある菊は、身体を冷やす効果があるので、冷え性の方や冷たいものでお腹を壊しやすい方は飲みすぎに注意。

<菊花茶のここがいい!>

菊花茶のいいところは、材料がシンプルで改善したい症状に合わせて手軽に導入できる点。味にくせがなく飲みやすい点。クコの実、ナツメなど他の漢方食材と組み合わせると、違った効果が期待できる点。ただ即効性はないので、ゆるく時間をかけてやっていくのが良い。

<養生の考え方>

養生は自分の身体と向き合いながら、毎日の生活の中で少しずつ、変化を感じて、そこに楽しみを見出すことが醍醐味。今日の体調に合わせて、お茶の材料を揃える...お湯を注ぐ...花開いて目で眺める...こうした一連の流れが、丁寧な暮らしに通じているように思う。

<お買い求め>

*最後に、菊花は市販のスーパーにはないが、街中の中国物産店には必ず置いてあるので立ち寄ってみてほしい。 (※たまに業務スーパーにいくと中華食材も置いてあるけど菊花はなかった...)物産店は勇気がいるな...という場合はネット購入もおすすめ。

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