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【桜は儚いからこそ美しい】


桜の季節もそろそろ終盤。
新年度を迎えましたね。

「桜は儚いからこそ美しい」
とよく聞きます。

結婚を期に引っ越しした家の近くに
とても綺麗な桜並木がありました。

綺麗だな。。。と感動したのと同時に、

いつか「私の景色」には
子どもが加わり、
ゆくゆくは孫が……と思い描き、
心が温かくなったことを覚えています。

たくさんの月日と出来事を隔てて
今年も桜は綺麗に花を咲かせてます。

空も建物も桜も、
以前と同じまま。

隣にいるはずの人だけが、
「私の景色」にはさみを入れたように、
きれいに切り取られています。

探そうにも、
見つけることはできません。

あの日と何も変わらない風景。
でも、隣にいた人が消え、
「私の景色」は
すっかり変わってしまいました。

儚いといわれ、
1年前は散った桜でさえ
今年も綺麗に咲いているというのに。

でも、ある日ふと気づきました。

ああ、そうか。
桜は儚くなんかないんだ。

人間はあっという間に
その人生を散らすことができ、
二度と咲くことはない。

でも、桜は季節が来る度、
幾度となく花を咲かせてる。

いつか思い描いたように、
自分たちの子ども、孫の世代までも。

きっと、この先
私がいなくなってもずっと。

儚いのは桜ではなく、人の方。
桜は儚いからこそ
美しいというのであれば、
人の一生はもっと美しい。

“儚い”という字は
“人の夢”と書くように、
桜がつかの間の美しさというのは、
人の夢なのかもしれません。

とはいえ、
人の一生は美しいから
精一杯、前向きに生きようよ! と、
達観した者の視点なのでもありません。

なぜなら私のように、
思いをはせられる土地に立つことさえ
かなわない方もいらっしゃると思うから。

思いが詰まった場所や
もの自体がなくなってしまったり、
想像も及ばない経験をされてる方も
たくさんいらっしゃると思います。

「今いる環境に感謝」など、
言葉を発してしまうのは、
あまりにも簡単な気もするくらい。。。

私は、まことしやかな言葉で語るより、
誰に見てもらわずとも、
黙々と自ら信じた道をゆくことが、
自分と大切な人たちのためになる
生き方だと思ってます。

これから先、
道の途中で思いが散ってしまうことが
あるかもしれません。

でも、生きている限りは、
いくらでも甦ることができると
信じてます。

#アラフィー
#アラフォー
#人生
#桜
#儚い

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