年商10億円のベーカリーがコロナ禍の2年で利益9,000万円回復した話-0

そのままですが。

私は飲食店やパン屋で働いた後、ベーカリー専門のコンサルタントとして2019年の春に独立しました。で、初めて関与先としてお付き合いさせていただいたのが、タイトルにある企業様です。

あっという間に2年が経ち、先日、社長さんから「コンサルとして堂々たるV字回復の結果ですから、この実績は成功事例として活用して構いません」とのお言葉をいただきましたので、ずっと前になんとなく書いてみようと思ってそのまま放置していたnoteで、どんなことをしてきたのかまとめてみようと思います。

個別の案件は追々書いていくとして。

やってきたことは非常にシンプルです。

PDCAサイクルや、OODAループなどでよく語られる、

見て、考えて、やってみて、やってみた結果をよく見てまた考えて、何をどうするか決めて、動く(動かす)…の繰り返し。

私の武器は、いわゆるロジカルシンキングの一点突破です。

たくさん調べたり、考えたり、過去の経験でうまくいくと分かっていることもいくつかありますが、全く新しい事で、やってみる事もたくさんあります。フレームワークはツールとして使いやすいものをいくつか、という感じです。やっていることすべてを厳密にフレームワークに当てはめるとちょっと違う所もあったりしますが、実践で結果を出すためには、型なんて割と些細なことだったり、そもそも誰かが考えたり定説で言われている型に目の前の現場を嵌める事が目的じゃないので、別にいいと思ってます。応用は、きっとできるはず。どこかで誰かが、同じようなことをして、同じような結果が出れば、同じように安心して働けるパン屋が世の中に一つ増えるわけで、そんな風になったら、という願いを込めて、関与先にご迷惑にならない程度にどんなことをどんなふうにして、こうなったのか、まとめられたらよいと思っています。あと、宣伝です。一応、コンサルタントとしての実績というか、結果がでるよっていう。。。

本題に入る前に前提として私のスタンスを少し。

ベーカリーの仕事は、重労働ではあるけれどもなかなかいい仕事だと思います。単純に「パンを作るのは、楽しい」ので。冒頭で少し触れましたが、私自身、元々は作り手側の人間です。それで他人様からお金をいただけて、生活が成り立っていくのは、なかなかいい幸せな生き方です。多くのベーカリーには、数十から百を超えるパンたちが並び、個人のお店から、中小企業、大手のチェーン店など、形態は様々ですが、ここまで世間一般に共通の「パン」という認識がありながら、各々強烈な個性を持った商品も面白いです。

ただ、好きでこの仕事をしている人がたくさんいる反面、やりがい搾取的な労働環境が世の中のパン企業の大半を占めているのではないかと思わせるくらい、考えさせられることが多い仕事でもあります。(と、いうほど世の中のパン屋のことは知らないですが…少なくとも、自分が関わってきた範囲で、そんな感じがします)

商売として成功するために、たくさんの難しい条件があるのはどんな仕事でも一緒で、パンの仕事にも、解決すべきたくさんの課題がある中、働き手の気持ちと成果のバランスがいまいち残念な現場もたくさんあると思っていて、それが、少しでもいい方向に変わったら、今よりもちょっといい業界になるんじゃないか、と思って、今この仕事に携わっています。なので、まだまだ始めたばかりとはいえ、少し結果が出てきて安心もしています。

表題に書いたのは、2020年の1月から、2021年の12月までの実績の話。

北海道、十勝の、とあるベーカリー企業様の話です。

まさに、日本国内で新型コロナ感染拡大が始まる直前に十勝に移住してきて、未だに落ち着ける気配は感じられませんが、そんな中でパン屋と小麦、農産業と関わり続けてきた記録です。…たぶん、そんな感じで書きます。

現在進行形で続いている話なので、あちこち行ったり来たりしながらあまり考えずに続けていきたいと思いますが、何かがどこかでどなたかのお役に立てたら嬉しく思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?