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46万回のありがとう #145 旅では奇跡が起こりやすいのか?

これはワタシが46万回のありがとうを言うまでの奇跡の記録。

145日目。
蒸し暑い。川の向こう側でカラスがずーっと鳴いている。
暑いからカラスの鳴き声に余計にイラつきそうになる。
カラスカラスと言っているからワタシはカラスが気になるのだろう。
カラスはおしまいにしてここからは文章を書くことに集中していく。

ありがとうは29万回に届きそうなところ。
昨日一昨日と、彼と下田を旅してきた。そこでの奇跡の備忘録。

歴史オタクの2人が集まれば、ペリーが降り立ったという場所やペリーが幕府とのやりとりのために通った了仙寺までの道に興奮しないわけがない。

途中、あらかじめ計画していたレトロな喫茶店で美味しいステーキとカレーを食べる。

単に店構えと内装が好みってだけで行ったのだけど、思いもよらず和牛(しかも伊豆牛!)を食べ満足した彼がシェフを呼んで褒め称えたほど。歴史的な建物には、「ペリーもこの建物を見たんじゃないか」とか、さらにわくわくが止まらない。オタク2人で大興奮。

今回はワタシの旅に彼がついてきたスタイルだったので、全部ワタシ好みの計画だったのだけど(バスの時間など見て、綿密に計画!)、彼も全てに大喜び。ここまで喜んでくれるとは全くの予想外でした。

わくわくしながら計画してたから、いいエネルギーが載ってたのだろう。

10年以上行きたいと思っていたビーチに行くことが一つと、将来の移住の足掛かりにしたいというのが一つ。これがワタシの今回の旅の目的。

それぞれ達成し、さらにおまけがついてきた。

まずは、彼が全ての費用を出すと言ってくれたこと。ワタシはワタシで全部彼の分も出すつもりだったんだけど。ありがたくその気持ちを受け取ることにした(細々したものは払ったりしたけどね)。
ここでまずお金のミラクル。完全に期待も予想もしていなかった。

そして、彼と旅するといつもたくさんの地元の人と話すことになるのだが、今回も然り。人との繋がりミラクル。

あれ訊いてくれ、これ訊いてくれ、と全て通訳させられるのだけど、毎回その視点が日本人のワタシには当たり前すぎて考えもしないことで面白い。

おかげでたくさんの地元の人と話をして交流ができた。

例えば、銀行の駐車場に不自然に置かれている特殊なボートを発見。海に詳しい彼なのでもちろんそのボート自体はどんなものかは知っていたけれど、駐車場になぜ?というのが彼の疑問だった。

その後、それは洪水の時などに使用されると知った。なるほど、津波などの被害があったときに備えてか、と合点がいった。

それから、浜でバス待ちしている間に話しかけたおじいさん。平和のミラクルが起きた。

「お父さん、おいくつなの?」と聞いたら、元気よく「ナインティーワン!」という。おじいさん曰く「父は6月○日、私が11歳の時にフィリピンで死にました。」という。あぁ。先日、本で読んで、動画でも見たばかりのフィリピンのレイテ島の戦いが頭をよぎる。

おじいさんは、「昔はいいものは全部兵隊さんに。自分たちは生きていくことだけに精一杯。今の人はこの海や世界が平和で当たり前と思っているけどそうじゃないんだから、感謝せないかん」という。

戦争を知っている人からこういう話が聞けるのは本当に貴重。もうあと10年もすれば日本が戦争をしていた時のことを知っている人はいなくなってしまう。

大きく頷くワタシと彼。ワタシと彼はよく太平洋戦争の映画を見るのだけれど、まるで理解してくれる人を待っていたかのようなおじいさんの言葉。

さらに、海は海でもこの辺りは津波は大丈夫、ここがダメなら他は壊滅的になるぐらいだと豪語するおじいさん。そうか移住するならこの町が良さそう、なんて早くも候補地を見つけることまでできてしまった。

宿も最高だったし、行きは乗れなかったサフィール号に帰りはなぜか乗れてしまう奇跡が起こったりと、いろんな夢が叶った。

バスの本数が少ない下田。バスが全くこないはずの時間、どうしようかと相談していたら何故かバスが現れるというミラクル。早かったにしても遅かったにしても全くありえない時間に。。。

「タクシーは待っても来ないですよ〜」と観光案内所の人に言われたにも関わらず、すぐタクシーが現れて、しかもめちゃ陽気な運転手さん。またいろんな話ができて面白かったり。

宿の人が、忙しい時間帯にもかかわらず、駅まで送ってくださったり。
くじ引きしたら、ワタシも彼もショットグラスのプレゼントもらっちゃったり。あー、本当に楽しかった!

それぞれの家に帰宅してから写真をシェアしあう。
彼がワタシをたくさん撮影してくれていた。
帰宅してもなお旅の幸せは続く。

幸せになろう!って力んでた時にはこんな幸せなかったなとふと思う。

旅という非日常では奇跡が起こりやすいのか。
それとも非日常のこと自体を人は奇跡と呼ぶのだろうか?

まあ、自分がご機嫌ならばそれでよし!

旅はお金はかかるけれど(今回はほぼ無料でしたが😅)、その後の思い出はそれ以上の価値がある。もう、あの景色とか、彼と過ごした時間は一生の宝物。

旅はいつも以上にありがとうを言いたくなる。
帰った後もありがとうで満たされている。

移住しよう。
ゲストハウス作ろう。
英語で外国人助けよう。
日本のこともっと知ろう。
環境に優しいことしよう(まず洗剤から早速変えることにした)

やりたいことがもっともっととどんどん出てくるのもいつも旅の後だ。

読んでくださる方にありがとう。
スキくださる方にありがとう。
画像提供ありがとうございます。
ありがとうは言われた側にも徳が積まれていくそうです。



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