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思考のトルク ー 岡田斗司夫

そうそう昨日ね、岡田斗司夫さんの動画をみていたのだけど、そのなかで頭の回転の速さと思考の重さは逆相関の関係にあって、どちらかを犠牲にしているものなんだ、なんて話をしていた。会話に脊髄で反応するような巧みな話術は時として思慮が浅くなりがちだし、逆にゆっくり人の話を聞く人の言葉が重いのは、車のギアを落とすように会話の速度を落とすことによって思考のトルクを上げているんだ、みたいな表現をされていた。

ちょうどこないだ「スローな思考」で書いたハジキの法則みたいだ。なるほど、思考のトルクを上げるっていう表現がうまい。

モーニングページ(ジュリア・キャメロン)の紹介動画でそんな話をしていた。モーニングページとは自分の思考をA4の紙 x 3枚に手書きでアウトプットすることを毎朝のルーティンにせよと言う習慣のこと。これをすることで日々の不安な思考を整え、創造性が回復していく。以前りなるの記事「思考のパターンとルーティン化」でも紹介したことがあるので覚えているヒトもいるかも知れない。このときパソコンでアウトプットするのでは思考が速くなりすぎてしまうので紙とペンがよいのだなんて話を確かにしてる。スローな思考の視点に立ってみると、なるほどモーニングページでも手書きすることでギアを下げて思考のトルクを上げる作業をしていたのだ。

あらゆるものが刹那的で即時性が求められるため、思考が軽薄になりがちだという感覚がこのところ強くある。あえて思考のギアを制御する習慣を自分のなかに持っておくことでバランスを整え豊かな感情や創造性を育んでくれるかもしれない、なんて思った。

りなる


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