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「人」が先か「組織」が先か、苦手止まりの構造

ーー仕事は辛いもの

多くの人にとって、日常の大部分を締めているのが仕事。だから、手っ取り早く生き方を変えたいのなら手を付けるべきことは、仕事のあり方を見直すことなんだと思います。

ところが、いつしか仕事は苦痛になり、理不尽な要求やしくみに抗うこともできず、次第に意欲ある活動から、お金を稼ぐための流れ作業と化してしまう。

これは、あなたのせいではありません。

仕事のスキルが足りないとか、努力が足りないとか、もっと勉強しなければならないとかいった圧力に押しつぶされそうになっている人もいるかも知れません。でも、それは会社の都合です。

「現時点のあなた」が本領を発揮できる環境があればよいのです。

一般的に会社はまず「箱(組織・部門)」を作ります。そしてその箱に適応するように人を割り当てていきます。会社にとっては組織が第一で、人は二の次になっているということです。もちろんそれが間違っているとは言えません。ただ組織構造を優先するのであれば、個々のパフォーマンスの最大化には割り切りが必要になるはずなのです。人員の能力を最大化したいのなら、それぞれが得意とし尊敬される分野で人を活かし、組織体制はそれを起点として構成されなければなりません。でなければ、割りを食う人が出てくる事が避けられません。にも関わらず、全従業員のパフォーマンスを最大化しろ、などと常にプレッシャーがかかります。ほとんどの会社では、自分にとって所属する部門が最適であるかは、運だと言ってもよいのです。会社から割り当てられた箱があなたに適していれば成果が上がるし、あっていなければ苦手なりに精一杯努力するしかないのです。箱からはみ出してしまった善意で成り立っている仕事は特に評価どころか日の目も見ません。

これは、あなたのせいではありません。

昇格はもっと露骨です。これも会社の都合に過ぎません。昇給させるためには、より会社にとって利益を生むポジションで活躍してもらわなければ困る。だから、もっともっと新たなスキルとより責任のある労働を要求して昇格させるのです。ところが、スーパー営業マンが昇格したら優秀な営業部長になるとは限りません。営業と営業部長は似ているようで全く別のスキルだからです。業績を上げた人は給料を上げる見返りに昇格させられ、更にまた業績を上げれば更に昇格し、、、これを繰り替えしながらのし上がっていく。自分が不得意な限界ポジションまでのし上がると、業績があがらなくなり停滞する。世の中にダメな上司が多いのは、彼らに能力がないのではなく、組織の仕組みとして「苦手止まり」を避けられない構造だからです。(ピーターの法則

これも、あなたのせいではありません。

あなたがそのまま認められているのであれば、昇格など必要ないはずです。見返りに望まないスキルの獲得を要求などおかしな話です。


[あとがき]
このシリーズ1000文字くらいで、さらっと読めるコラムみたいなイメージなのですが、なんとも中途半端なところで終わってしまった。

仕事の辛さを自分の能力のなさだと勘違いしている人は多いので、その荷を下ろせればと願っております。

わたしたちの多くは今の社会が民主的だと思っていますが、多くの場面で権威主義的な構造のもと搾取され、苦しんでいる人がたくさんいます。少しでもその在り方が変わりますように。。。

今回は、あんまり関連する過去記事がありません

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