それは世界が色づく色彩のなかに
なにものとも対立しない
なにものにも逆わない
わたしたちは生を望み死を恐れる
ところがそれらは円環にある表裏
死なくして生を捉えることは決してできない
あらゆるものと対峙せず
あらゆるものに逆らわず
生だけを受け入れ
同時に死を拒もうとする
内面の自我にすらすがり
その消滅を恐れ抗おうとする
受け入れる一方で拒絶する
ちぐはぐな自我が不安に目覚めることで
偏った”生きる”の意味を表面的になぞる
・・・
それはちょうど真昼の木陰のよう
日差しが強ければ木陰の濃淡も濃