脱会のステップ【第2章③組織を知る③】
宗教を辞めたいけれど、辞められない方に向けたシリーズ記事。
私自身のエホバの証人という宗教団体での経験を元にして話しております。
前回までは、元教団のメンバーだった方の書籍を紹介していきました。
今回は、私が組織の矛盾点などを知るために役立ったインターネット上のブログを紹介していきたいと思います。
個人的には、体験談というよりも理論的に教義を考察していくタイプのブログに助けられましたので、そうしたブログの紹介が多めになっておりますことをご了承ください。
では参りましょう。
1、徒然居士さんのnote
私がエホバの証人の教義の違和感を感じて、インターネットを調べ始めた時、最初に出会ったのがこの方のnoteでした。
かつて長老として奉仕されていたそうで、非常に丁寧な文章を書かれる方です。
エホバの証人の問題点を指摘してはいますが、一方的な悪口ではなく、良い点は良いと素直に指摘されていたり、できる限り公平な視点で議論を進めていこうと言う姿勢が見られてとても好感を持ちました。
組織の問題点や、教義の問題点などを項目別に記事にしてくださっており、そのいずれも論文のようにしっかりと作り上げているため、一本のnoteを書くのにかなりの時間をかけているのだろうと思います。
この方のnoteによって、自分が感じていた違和感を言語化していただいたような気がして、とてもスッキリしたことを覚えています。
聖書自体を調べることの大切さも、この方から教えていただきました。
体調があまりよくなくて、ここ3ヶ月ほどは新しい記事を出していないのが少し心配です。こうした冷静な議論のできる方の存在はかなり大切だと思います。
2、KAITOさんのブログ
こちらはAmebaブログで記事を公開している方のブログです。
著者のKAITOさんもかつてエホバの証人だった方で、JW教義の違和感を新十四日派という宗派の解釈を元にして説明しています。
私は、新十四日派を支持する立場ではありません(かといって否定的というわけでもありません)が、この記事は非常に参考になりました。
また、文体から非常に謙虚な方であるなという印章を受けました。
自分自身が、かつてエホバの証人だった時に陥っていた考え方や他の人に対して知らずに犯していた過ちなどをしっかりと受け止め、それを乗り越えていこうという誠実な姿勢を感じました。
ご指摘の通りだ、と思えるものもたくさんありましたので、ぜひ共有させていただきました。
なんとKAITOさん、YouTubeでもこうした内容の動画をアップされているということなので、動画で見たい方にもおすすめです。
余談ですが、Amebaブログ(通称アメブロ)は元エホバの証人の方の活動が他のブログサービスと比べて活発な印章があります。(アメブロ会衆などと呼んでいる方もいます。笑)
現役JWと思われる方も(こっそり)記事を更新していたりして、いろいろなタイプの方のブログを楽しむことができます。
みなさまに合ったブログを見つけてもらえればと思います。
3、エホバの証人研究
このブログに助けられたと言う方は非常に多いのではないかと感じます。
脱会された方で、このブログを読んだという体験談がたくさんありました。
1914年説をはじめとして、組織の教義の矛盾点、問題点についてかなり綿密に議論しています。
著者のカレブさんはかなり賢い方なのだろうと文章を読んでいて感じました。
前回の記事で紹介した『異邦人の時再考』という書籍は、やや難解であり、読むのに時間がかかりますが、この方の記事は同じテーマをできる限り分かりやすく説明してくださっています。
まずはこちらを先に読んで、もっと調べてみたいと言う方はヨンソン氏の『異邦人の時再考』を読んでみると良いのではないかと思います。
その他、エホバの証人の児童虐待関連のニュースなどもまとめてくださっており、
私はこのブログで初めてこの組織がそんな問題を抱えていたと知りました。
※補足ですが、1914年問題については「佐倉哲」さんという方のエッセイも非常に参考になりました。
合わせて紹介しておきます。
4、バーソさんのブログ
この方はエホバの証人だけではなく、他のテーマでも記事を書いているのですが、
かなり考え方が参考になったので載せておきます。
エホバの証人がその教義の根幹においている「宇宙主権」の論争がそもそもすでに解決されている!という記事が個人的には衝撃を受けました。
私は知らなかったのですが、聖書のテーマとして「宇宙主権」を挙げているのは、キリスト教共通ではなかったのですね。
「宇宙主権」の論争とは何だ?と思った方はぜひ、バーソさんのブログを読んでみてください。そこから分かりやすく書いてくださっています。
5、武庫川散歩さんのnote
元エホバの証人であり、現在は解脱者として活躍されている方のnoteです。
(武庫川散歩は江戸川乱歩を文字っているとのこと)
エホバの証人問題以外にも非常に広範なテーマを扱っており、読んでいるだけでもとても勉強になります。また、著者のユーモアあふれる文章がクセになります。
個人的に、最も印象に残っているのが、
「さよならすべてのハルマゲドン」というシリーズ記事で、「ハルマゲドンは来ない」ということを解説しています。何か客観的データがあるわけではないのですが、非常に納得させられてしまいました。
この記事の中で書かれていた「実は正義と悪が逆だった説」は非常に興味深かったです。
※やや下ネタも含まれるのでご注意ください。
まとめ
以上、5つのブログを紹介してきました。
他にも読ませていただいたブログはたくさんあるのですが、紙面の都合でここでいったん終えておきたいと思います。
様々な方がこうして発信活動を続けて下さっているおかげで、冷静に今の自分の所属している宗教を吟味することができるのは本当に嬉しいことです。
また、今回紹介できませんでしたが、脱会の体験談を載せているブログもたくさんあります。
自分の過去をこうしてインターネットで公開することは、大いに勇気の要ることだっただろうと思います。
共感して心を慰められたり、脱会する勇気をもらえたりすることもきっとあると思います。
もし、この記事を読んでいるあなたがこの宗教を辞めたい、教団から離れたいと思っているならば、まずはこうした情報収集から始めてみてください。
あなたはひとりで戦っているわけではないということにきっと気が付くと思います。
似たような試練を乗り越えてきた仲間たちがたくさんいるんだということがきっとわかると思います。
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