悲しみの感情をデトックスするには

今日、私は傷ついた。久しぶりに悲しかった。

何があったかというと、雨脚が強くなってきて急いで家に帰っている時、夫の前で私が派手に転んで、車道に倒れた。顔を打って頬を擦りむいて、かけていた眼鏡が壊れた…

そこで夫にかけられた言葉が
「何やってるんだ!?」
だったのだ。

私がすっ転ぶのを見ていた見ず知らずの人が、
「大丈夫かい!?痛くないかい??」
と声をかけてくれた。痛いけど大丈夫だと言い、急いで立ち上がり、先を急いだ。土砂降りになり、夫は大きな荷物を抱えていたので、先に屋根の下に入っていた。

私も屋根の下へ入る。すると再度
「一体何やってるんだ?」
と言われてしまった。

※夫を非難してるように聞こえるかもしれないが、全くそういう意図はない。

私はセルフエスティームのための感情デトックスを学び、第二部のディスカッション講師でもある。この講座はオーストラリアシドニーにおるスピリアルアカデミー「ガイアハウス」でオンラインでオンデマンドで学んだ後、実際に講師とディスカッションをしながら眼の前にある感情を冷静に分析していく。私はその後たっぷり3ヶ月間かけて、今までの人生で堆積した感情を手放していく月の感情デトックスも受講し、感情のパターンを知り、湧いてくる怒りや悲しみなどの奥にある長年絡まり固まってしまった感情の核と当時の出来事と向き合い解いていった経験がある。

今日の出来事を即座に冷静に分析する。私は、ただ悲しかったんだ。夫に一番に「大丈夫か?」って声をかけてもらいたかったんだ。

私のストーリーでは、私は痛い思いをしたのに、夫に助けてもらえなかった可哀想な悲劇のヒロイン。

夫のストーリーでは、私は1人で勝手に転んだ妻。夫は大きな荷物を抱えていたのに対し、私は身軽だったし、1人で対処できる大人。

そういう自分が分かれば、冷静になる。私は夫に心配してほしかったのに、優しくしてほしかったのに、それが叶わなくて悲しかっただけだ。別に誰も悪くない。勝手に被害者意識を持ってはいけない。

帰宅後、私は夫に正直に言う。
転んだとき夫に「大丈夫か?」って言われなくて悲しかったこと。「何やってるんだ」が馬鹿にされているように感じて悲しかったこと。夫は「ごめん」と言ってくれたが同時に困惑してもいた。本人は私を傷つけた感覚はまったくないのが態度から分かる。でもこれをちゃんと伝えなければどんな対応や言葉が私を傷つけるのか、彼はわからないままだ。だからちゃんと伝えるようにしている。

私が改善すべき点も見つかった。夫の「何やってるんだ?」が「馬鹿じゃないのか」って自動脳内変換されることだ。夫はそんなこと一言も言ってない。これは誰しも大なり小なりやってしまうことだが、非常に危険なので気付いたら即座にやめるべきだ。これをやめるだけでも、悲劇のヒロイン癖はだいぶ改善されるはずだ。

感情はポジティブ感情もネガティブ感情もどちらも大事。悲しみや怒りだって必要があって存在している。ネガティブ感情を悪いものとして見て見ぬふりをしてはいけない。ちゃんと向き合って初めて感情はデトックスできるのだ。

湧いてきた感情を冷静に分析し、冷静に相手に要望を伝えると、私自身が私の感情を大切にしていることを身をもって体験できる。私は私の味方だよ、大丈夫だよ、いつも寄り添っているよと私自身が感じられれば、妄想上の悲劇のヒロインはいなくなる。これで、感情デトックスは完了だ。

セルフエスティームのための感情デトックスについて詳しくはこちらから。



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