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【北米漫画市場まとめ】「Jump Festa 2022」オンラインで海外配信、「舞台 フルーツバスケット」海外配信へ、「100年ドラえもん」が造本の賞を受賞

北米漫画市場のニュースなどのまとめです。拾い切れていないものもあるのでぜひリクエストお待ちしております。感想も歓迎です。


集英社、「Jump Festa 2022」を海外向けにオンラインで配信

集英社が主催するイベント「Jump Festa 2022」がなんと初めての海外配信。開催そのものは21年12月でしたが、録音されたものを海外に配信します。残念ながら日本からは見られませんが、記事によると「ONE PIECE」や「僕のヒーローアカデミア」「NARUTO」など海外人気の高い作品のパネルを配信するようです。期間限定ですが、「マンガ周辺」を広げるためにこういう取り組みはぜひどんどんやってほしいです。きっと、海外ファンも待っています。将来的には当日イベントを同時に海外配信とかもないでしょうかね。

「ONE PIECE」のTCG、国内外で同時展開

http://animationbusiness.info/archives/12789

こちらは「ONE PIECE」のトレーディングカードゲームに関する記事です。ONE PIECEブランドでというのもですが、米国・中国含む海外市場で日本と同時に立ち上げというのが新しいなと思います。ONE PIECEぐらいの人気ブランドであれば日本で発売したと同時に並行輸入などで出回ることは確実なので同時発売で市場を抑えにいこうという狙いでしょうか。(ちなみに百獣海賊団が英語でAnimal Kingdom Piratesとなっていてなんかかわいらしいなと思ってしまいました。Animalとつくとなんかかわいさがでるのは日本語話者独特なのでしょうか)

北米で「ジブリフェスタ」開催決定

北米でジブリ作品を4月から映画館で上映するイベントの開催です。人気のある「千と千尋の神隠し」はもちろん「おもひでぽろぽろ」など古典作品も。日本でもこういう映画館での上映イベントあると面白いのですがね。

舞台「フルーツバスケット」海外配信へ

これも取り組みとしては非常に興味深いです。マンガ「フルーツバスケット」を原作とする「舞台 フルーツバスケット」が海外配信をするというもの。3/12と3/13の昼・夜公演はライブ配信、その後英語の字幕付きも配信するという力の入れようです。時差の表示からするとメーンターゲットは北米市場とみられます。

フルーツバスケットはアニメも海外で配信されており、少女漫画の中でも海外人気の高い作品のひとつです。一定程度の需要が見込めると判断されたのではないでしょうか。(もちろん海外の日本人ファンもいると思います)

以前、「セーラームーン」や「NARUTO」の舞台版の過去作品の配信はありましたがほぼリアルタイムでの配信というのは本当に珍しい。ライブストリーミングは国内市場に関しては新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに普及しましたので、海賊版対策などもありますが海外配信もどんどん人気作中心に広がってほしいです。

「BEST BOOK DESIGN FROM ALL OVER THE WORLD」で「100年ドラえもん」が銅賞

世界的に権威のあるブックデザインの国際コンクールである「BEST BOOK DESIGN FROM ALL OVER THE WORLD」で小学館の「100年ドラえもん」が銅賞を受賞しました。すなおにすごい!

いま、東京では「漫画とデザイン展」も開催されていますが、書籍だけでなくマンガの造本としての工夫や巧みさはもっと注目されてほしいです。

舞台版「千と千尋の神隠し」、英語圏でも話題に

「ジブリ人気がここに」という感じです。東京都内で開演した「舞台 千と千尋の神隠し」。開演後に舞台写真が公開されたことで、英語圏でも記事として取り上げられてしました。写真を見る限り、あの壮大な空間演出がうまく舞台に再現されているようですね。(実際にみたくてもチケット争奪戦はかなり厳しかったと聞きます)

英語圏のニュースでマンガやアニメ原作の舞台が話題になるのは週刊少年ジャンプ系の作品が多かったので、舞台上の写真も含めて話題になっているのはさすがジブリという印象です。セットも含めて海外、特に英語圏に輸出してほしいです。

今週はここまでです。引き続きよろしくお願いします。

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