【北米エンタメニュースまとめ】「サイバーパンク」がアニメ・オブ・ザ・イヤー、「チェンソーマン」が2022年の米国で最も売れた単行本に、月4・99ドルの漫画配信プラットフォーム「Azuki」
日々の北米エンタメ市場のニュースなどのまとめです。拾い切れていないものもあるのでぜひリクエストお待ちしております。感想も歓迎です。
「サイバーパンク エッジランナーズ」が「クランチロール・アニメアワード2023」でアニメ・オブ・ザ・イヤーを獲得
米アニメ配信サービスのクランチロールは年1回の「クランチロール・アニメアワード2023」を開催しました。新型コロナウイルスの感染拡大でここ数年オンライン開催でしたが、2023年はなんと日本の会場で対面開催です。米国からVIPも来日し、ANIMEの世界的な人気を見せつけました。
アニメ・オブ・ザ・イヤーは制作スタジオTRIGGERの「サイバーパンク」でした。クランチロール・アニメアワードは、アニメ・オブ・ザ・イヤー以外にも、「最優秀アニソン賞」「最優秀監督賞」などいろいろ賞を通じて、幅広い作品やクリエイターが取り上げられるところが特徴です。またぜひ日本でやってほしい。
当日の様子は以下のYouTubeから見ることができます。
「チェンソーマン」、米国の書店で2022年に最も売れた漫画単行本に
恒例のNPD Bookscanのランキングの2022年の集計です。あくまで限られたルートの売り上げ集計ですが、米国の85%の単行本の売り上げをカバーしているといわれています。「チェンソーマン」に加え、「SPY x FAMILY」や「鬼滅の刃」がランクインしています。
海外アニメファンの集う「MyAnimeList」特集 配信でファン増加
配信の普及でファンを広げている日本のアニメ。その日本のアニメはこれまで、草の根でファンベースを広げてきました。その拠点のひとつがこちらの記事で取り上げられている「MyAnimeList」です。そのコミュニティの広報担当者へのインタビューでは、最近のファン層の変化やECの可能性などが指摘されています。
「すずめの戸締り」、海外市場でも好調スタート
新海誠フィーバーが止まりません。最新作「すずめの戸締り」も日本のみならず世界各国で大ヒットしています。世界199の国・地域で公開が予定されているそうで、過去の日本アニメよりもよりグローバルな現象になりやすくなっています。ちなみに英語圏でのタイトルは「Suzume」。すごいシンプルになっています。
新たなマンガプラットフォーム、Azuki
非常に興味深い記事でした。アニメ配信プラットフォームのおかげでアニメファン、ひいてはその原作の漫画に興味を持つ人は増えているものの、潜在的なファンの増加に対し従来の翻訳出版社であるViz Mediaなどの出版が追い付いていない、とのこと。その結果として、海外のファンは非合法の漫画配信サイトなどに流れてしまう。その流れに一石を投じるプラットフォームのひとつとして、Azukiを紹介しています。
Azukiの特徴は、サブスクリプション型でマンガを配信していること。月4・99ドルなので、動画配信サイトと比べるとかなり割安です。クランチロールやNetflixの普及で、サブスクリプションはそうとうエンタメの体験と相性がいいのでしょうか。
追加
この企画を始めるきっかけになった菊池健さんのマンガ業界関連の日々のニュースをまとめるマガジンです。
個人的にはアニメへの「実在企業」の本編登場が増えてきたことを指摘する記事が面白かったです。もちろん「食」などマーケティングとの親和性の高さ、作品のタイプなどもあるでしょうか、漫画のコンテンツそのものがもはやニッチなものではないのだなと実感しました。
今週はここまで。引き続きよろしくお願いします。
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