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【北米漫画市場まとめ】ネットフリックスがリストラ、Crunchyrollが新海誠氏の新作を公開、漫画家の市川けい氏のトークセッション

日々の北米漫画市場のニュースなどのまとめです。拾い切れていないものもあるのでぜひリクエストお待ちしております。感想も歓迎です。


特集記事「いかに日本のアニメは、世界で利益のでるジャンルになったか」

ハリウッドリポーターの特集記事です。新型コロナウイルスの感染拡大が映画やテレビ産業にあたえた影響のひとつとして、日本のアニメが世界のエンタメ業界の中でコロナの影響にたえた形態のひとつとして指摘されています。
堪えられた背景として、記事ではアニメを受け入れる人が増えたことに加え、配信サービスがこの伸びを取り込んだことが指摘されています。

ネットフリックス、米国でリストラ

配信サービスは世界で日本のアニメ・漫画の人気拡大に貢献してきたわけですが、その配信サービスは競争が厳しくなっています。上記の記事は、ネットフリックスが150人のリストラに踏み切ったと伝えています。多くが米国だそうです。ネットフリックスのリストラはアニメ事業にも及んでいます。プラットフォームを抑えていることは重要。配信サービス会社がアニメ事業への投資を手控えれば、日本のアニメ・漫画拡大にも影響が出そうです。

Crunchyroll、新海誠氏の新作を2023年にもアジア外で公開へ

このニュース、いかに『君の名は』の北米でのヒットが新海誠作品への関心を高めたかがわかります。日本での公開前に2023年の早い時期に北米などアジア外の地域での公開が決まったとのこと。新海誠作品の何が日本以外のファンをひき付けているのか気になります。


漫画家の市川けい氏、FujoCon2022でトークセッションなど開催

北米ではコミコンのシーズンが始まっています。今年はコロナの影響が残りながらもリアルでのイベント開催に踏み切るところが増えています。その中でオンラインですがBLに特化したコミコンがFujoConです。今年はBL漫画家の市川けいさんがトークとドローイングのセッションを行います。オンラインで日本からも見られますのでご興味ある方は是非!


コミコンは北米だけでなくシンガポールでも開催されます。

「Spy&Family」などアイズナー賞の“Best U.S. Edition of International Material—Asiaにノミネート

今年もこの時期がやってきました。マンガ業界のオスカー賞ともいわれているアイズナー賞。“Best U.S. Edition of International Material—Asia"の部門に日本の漫画の翻訳版が相次ぎノミネートされています。アニメが人気の「Spy&Family」に加え、「チェンソーマン」「ロボサピエンス前史」などもエントリー。ノミネート作品からは「いまの北米の人気」が垣間見えます。

集英社の「Manga Plus」はどこで読まれているのか?


こうした日本のマンガの快進撃を支えている要素のひとつは、日本の出版社が翻訳版の出版に積極的になっているという背景があります。その先兵を担うのが集英社の「Manga Plus」です。今週、その責任者の方がツイッターの投稿で、Manga Plusがどこで読まれているのかを投稿されていました。

米国はもちろん、タイやインドネシア、フィリピンなどアジア圏が入っているのが興味深いです。メキシコなど南米も最近人気が急上昇していると聞いています。

カカオエンターテイメント、北米のWebtoon事業とWebnovel事業を統合

珍しくWebtoonの話題です。カカオエンターテイメントが北米のWebtoon事業とWebnovelを統合するというものです。WebtoonはNovelを含めて原作があることが前提です。より効率的なコンテンツ作成の体制を整えるということでしょうか。


日本のアニメファンはアクセサリーがお好き?

これは完全にネタの記事で、そもそもおおもとの事業がライセンス提供を受けているのかも怪しいのですが「海外ではこんなグッズも売られているのか」というののお知らせとして。記事としては「日本のアニメコミュニティは、アニメ関連アクセサリーを喜んで収集している」というものですが、記事としてはアニメ作品にインスピレーションを得たリングを販売する企業の紹介です。
前述のとおり、ライセンス提供を受けているのか怪しいのですが、デザインの出来がいいので思わず見てしまいました。「One Piece」のどくろマークとかそのままのものもあるのですが、ドラゴンボールのものは一見アニメ関連とわからないなんかおしゃれな感じに仕上がっています。「こんなのもあるのか」ぐらいに覗いてみてください。(あやしいので買わない方がいいと思います)

今週はここまでです。引き続きよろしくお願いします

追記

この企画を始めるきっかけになった菊池健さんのマンガ業界関連の日々のニュースをまとめるマガジンです。

個人的にはHykeComicのサービススタートが楽しみです。既存のWebtoonはどうも情報オタクの私には1ページ当たりの情報量が少なくていまいちまだ入り込めていないのですが、新規参入でいろいろなコンテンツが増えれば、いつか私がはまる作品が出てくると信じています。

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