東京マンガレビュアーズのレビューまとめ

 私、2020年から東京マンガレビューアズに参加させていただきレビューを書かせてもらっています。せっかくなので書いたレビューをまとめておきます。


「あなたの消費はきっと誰かの力になる『まんが浪費図鑑』」

 旧マンガ新聞のレビューからの転載分です。大好きな「劇団雌猫」さんの「浪費図鑑」の漫画版です。原作はもちろんすきなのですが、朝陽昇さんの描くキャラクターの表情と細かな小物の表現が好きです。表示の「Money is a girl's bestfriend」はテーマ全体をとらえています。


地球存亡の危機を救うのは子どもであるべき? 少年漫画の常識を問う『僕のヒーローアカデミア』

 つい繰り返し読みたくなる漫画というのはあって、ヒロアカもそのひとつです。NYCに来てからどの書店の棚にもならび、米国のグラフィックノベルのランキングを席巻している作品でもあります。「なんでみな熱狂するのだろう」と思っているときに思いついた心地よさが子どもに無理をさせないことでした。

 あとレビューでは書かなかったのですが、いわゆる男女同権にもすごく配慮されていると思います。ヒーローが男女問わずいるのはもちろんですが、雄英高校1年A組のメンバーをみても「肉体的に男性がうえ」「戦闘には男性が向いている」とは必ずしもいえないというのがすごいです。もちろん個々のキャラクターで温度差はありますが。学内の大会で、お茶子に真っ向勝負した爆豪はすごかったなーと思い出しました。


郷愁を誘う人と本、人と人の出会い 『メタモルフォーゼの縁側』は今どこへ

 レビューでは人と人、人と作品の出会いの場としての書店について書きました。2020年、作中のような同人誌即売会はどうなるか先が危ぶまれていますがなんとか復活してほしいです。


漫画愛を語る上で、読んだ量や掛けた時間やお金よりも大切なこと『金魚屋古書店』

 ちょうど最終巻が出たタイミングで書きました。『出納帳』のときから好きでした。とにかく漫画愛にあふれていまして私は「漫画好きを語るなら当然読んでるよね」とすごく上から目線だったんですけど、意外に漫画を通じて出会った人も読んだことがない人が多いと知ったのも、レビューを書こうと思った理由です。

 単行本のほうには、実際の古書店の方のコラムがついており、私が漫画のレビューを書こうと思ったきっかけになった作品でもあります。ガロの「長井勝一美術館」などおそらくこの作品を通じて知ったであろう漫画作品やその周辺のことも多いです。(長井勝一美術館はマンガ好きの友人たちと行きました。塩釜のお寿司、おいしかった)

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