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【北米漫画市場まとめ】「カービィ」の音楽アレンジがグラミー賞受賞、ガイコクゴになる日本のオタク用語、「ベルセルク」の最終巻の英語版発売へ


ゲーム「カービィ」の音楽のアレンジがグラミー賞受賞

純粋にびっくりしました。ゲーム「星のカービィ スーパーデラックス」の音楽をファンのビッグバンドがアレンジして演奏したものがグラミー賞を受賞しました。ゲームはマンガよりも先に海外市場進出が進んでいる日本のエンタメ分野ですが、その中でもゲーム音楽は人気が高い。このグラミー賞の受賞もそうした背景がありそうです。

こちらにはそうした背景の詳しい分析も。


「DLsiteがるまに」が海外コミコンのスポンサーに

DLsiteがるまには、同人誌販売を手掛ける「DLsite」の女性向けブランド。そのDLsiteがるまにが、BL専門の海外コミコンの「Fujocon」のスポンサーになることが決まりました。

Fujoconは北米を中心にBLファンが集まるコミコン。オンラインでやっているため日本からもBLマンガ家が参加しており毎年深夜まで盛り上がります。スポンサーパネルなどもあれば面白いのですが。


日本のオタク用語、ガイコクゴになる

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2204/09/news012.html

日本のオタクの人たちはオンライン上のやりとりなどで独特な用語を使うことが少なくありません。それは日本に限らない話のようで、こうした用語が海外のオタクの間でも使われているという話。特に日本のマンガやゲームファンの間では日本のオタク用語が日本語のまま使われている例もあるというのがこの記事です。「You saved me」を意味する「TSKR」など非常に面白い。日本語から英単語になったものとしては「TSUNAMI」「KAROUSHI」などがありますが、オタク用語がこれに続くかもしれません。


Viz Media、「Bleach」などの特別版を英語で発売へ

日本で人気作はコンビニ版や豪華版など様々な版で発売されるように、英語版でも同じことが起きています。Viz Mediaは、「Bleach」と「僕のヒーローアカデミア」の豪華版を英語で発売すると発表しました。Bleachは20周年を記念した表紙です。

Bleachの豪華版というのは売れそうだなと思います。もちろん日本で人気があることは重々承知なのですが、日本の人気に比べて北米圏での人気は深く長いように思います。どのぐらいかというと、2020年時点でもマンガグッズ販売店で、Bleachグッズが現役でいい場所に置かれているぐらいです。日本人の漫画ファンにとってもBleachはあのスタイリッシュさが前にも後にもない雰囲気ですが、海外ファンにとってもそうなのかなと思います。

「ベルセルク」、最終巻41巻の英語版発売へ

日本のマンガを北米など外国語圏で普及するときにハードルとなるのは、その長さです。延々と終わらない物語が続く長編なので、翻訳を手掛ける出版社からするとどこまで翻訳をするのか、最後まで翻訳できるほど人気を維持できるかというリスクがあります。その中で「ベルセルク」は惜しくも最終巻となってしまった41巻が英語版で出ることになりました。これはダークファンタジーのベルセルクの英語圏での人気を裏付けるものだということができそうです。


「怪獣8号」の広告がミラノの地下鉄の駅をジャック

マンガ「怪獣8号」の巨大広告がミラノの地下鉄の駅をジャックしたというお話です。イタリア語版がでることにあわせたもののようです。駅をジャックする広告は日本では珍しくないですが、海外ではまだまだレアケース。このような動きをみると、海外の出版社が日本のマンガをある程度広告費をかけて売り込もうとしている動きを感じ取れます。

追加
この企画を始めるきっかけになった菊池健さんのマンガ業界関連の日々のニュースをまとめるマガジンです。

Webtoon業界のカオスマップは驚きでした。四半期たって社数がほぼ倍になっているというのは業界としても急成長ぶりがすごい。これだけ作り手が増えれば、これまでの型にはまらない作品も出てきそうです。広い意味での「まんが」市場が広がることに期待です

今週はここまで。引き続きよろしくお願いします。

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