リフレ派がわかる『きみのお金はどこにいったのか』
『きみのお金はどこにいったのか』(井上純一氏)
※noteで単行本の続きが更新されていました。
「キミのお金はどこに消えるのか 」アベノミクスの解説もあります。
マンガ度 ★★★
オカネ・経済がわかる度 ★★★
リアリティ度 ★★★
メガネ度 ★
【あらすじ】
「円安になると(中国でフィギュアを生産している)ワタシたちお金減りますよね……。減った分のワタシたちお金、誰が取りマシタか?」井上さんのお連れ合い、月(ユエ)さんの一言から始まる、「オカネとは何か」を作者が探っていくエッセイ。
【オカネポイント】
経済を左右する金融政策のうち、「一国の資金供給を増やすことで経済を刺激し、成長につなげられる」とする「リフレ派」の考え方をまとめた作品。マンガ部分だけでも、井上さんと月さんのやりとりが十分面白く、「金融とは」「オカネとは」を知る入り口になっています。
ただ、井上さんもインタビューで話されているとおり、経済や金融、オカネの流れをマンガで描くのはすごく難しい。(それを取り巻く人々の動きは描きやすいのですが)なので、どうしてもマンガ部分は雰囲気になりやすいので、詳しいことを知りたい方は、アル・シャードさんによる解説部分がオススメです。
もちろんリフレ派を含む経済理論は、経済成長に多くの要因が関係する分、立証が難しいもの。正しいのかどうかの判断はほかの金融・経済制作の理論を知る必要がありますが、リフレ派という一つの派閥の理解には役立ちます。
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