見出し画像

弟子屈で『居心地のいい図書館』を一緒に作りませんか? Vol.10

先日、"てしかがえこまち推進協議会"のUD(ユニバーサルデザイン)部会の座談会に参加して来ました。
今までよくわかっていなかったユニバーサルデザインについて、少しだけ理解が深まったので、皆さんとも共有できたらと思います!
今回の内容は、私の主観と私調べの情報となることをご容赦ください。

てしかがえこまち推進協議会とは?

弟子屈町の観光を機軸とした、町民、地元観光関連事業者や地域組織・団体、各種行政機関などが一つになり設立した組織です。
官民が協力して様々な活動をされており、以下の8つの部会があります。
・エコツーリズム推進部会
・温泉街部会
・人財育成部会
・情報部会
・女性部会
・食・文化部会
・ユニバーサルデザイン部会
・ART&AD部会
詳しくはHPでご確認ください。

今回は8つの部会の一つである、ユニバーサルデザイン部会の座談会に参加させていただきました。
この部会では障がいのある方や高齢者でも、誰でもが訪れて楽しいユニバーサルデザイン(UD)の観光地づくりに取り組んでいるそうです。

ユニバーサルデザイン部会の取り組み

今回の座談会の冒頭では、ユニバーサルデザイン部会でどんなことに取り組んでいるのかお話していただきました。

・車いすマップ
車いすの方でも安心して利用できる町内の施設、飲食店、ホテル等を載せたマップを制作、配布しています。
なんと!!この活動を始めたのは20年ほど前とのこと。
まだUD(ユニバーサルデザイン)もSDGsも浸透していなかった時代から、自分たちで一箇所づつ周り、マップを作っていったそうです。

・障がいのある観光客の方へのサポート
ハンデがあっても、心から旅行を楽しんで頂くためにサポートをされています。
例えば、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の方のサポートをした時には、ご本人を含めると90kg以上の重さになる車いすをみんなで持ち上げて、渡辺体験牧場のトラクターで引っ張るカートに乗っていただいたり、視覚障がいがある方の手を引いて、観光地を巡ったりしているそうです。

他にも講演会を行ったり、自分たちで車いすに乗って町内をまわって段差等の体験をしたりするなど様々な取り組みをされています。

座談会でクイズ

座談会の中で、いくつかクイズが出題されました。

Q UD(ユニバーサルデザイン)とバリアフリーの違いって何?
どちらも聞いたことのあるワードですが、いざ聞かれると”?”となってしまう人が多いのではないでしょうか?
まずそれぞれがどんな意味なのかご紹介します。

UD(ユニバーサルデザイン)
年齢・性別・人種などにかかわらず、すべての人が利用しやすい生活環境をデザインする考え方のこと

バリアフリー
障害者・高齢者を主な対象として、生活の支障となるものを除去していく考え方のこと

バリアフリーは、障がいによりもたらされるバリア(障壁)に対処するとの考え方であるのに対し、ユニバーサ ルデザインはあらかじめ、障害の有無、年齢、性別、人種等にかかわらず多様な人々が利用しやすいよう都市や生活環境をデザインするということです。
もっとわかりやすく言うと...
階段しかない出入口に対し、高齢者や障がいを持つ人が使いやすいよう、後からスロープをつけるのがバリアフリー。一方、誰もが使いやすいよう、最初から階段や段差を作らずに平らに作るのがユニバーサルデザインです。

Q 障がいがある方へのサポート時に、一番最初にすることは?
みなさん何だと思いますか?

答えはどこまでサポートして欲しいのか、本人に聞くことだそうです。
人によって、出来ることも、サポートして欲しいことも違います。
例えば、視覚障害の方3名のサポートをした時、1人につき1人のサポートが必要と思っていたそうですが、本人たちに聞いてみると、先頭の人の手を引いてくれれば、後は前の人につかまって連なって行けるから大丈夫と言われたそうです。
本人が快適に過ごせることが一番なので、本人の希望を聞くことが一番なんですね。

座談会を振り返って

ここまで書いた内容はほんの一部にすぎません。
座談会の中では、そこに至るまでのご苦労や、参加者それぞれの考え、実際にサポート側に立った時の体験談、今感じている困りごと等、様々なお話を聞くことができました。
UD(ユニバーサルデザイン)やバリアフリーと聞くと、お金をかけて何かをしなければならないイメージが強かったのですが、それよりも一人ひとりが意識することが大切だということに気付かされました。
その意識を持った人の割合が高ければ、弟子屈町はとっても優しい町になる気がします。
今回の座談会は気軽で、楽しい雰囲気のものでした。
自分の周りに障がいを持った方や高齢の方が居ないと、なかなか意識するのが難しいことだと思うので、こういった機会にもっとたくさんの方が参加して、ちょっとでも福祉について理解が深まればいいなぁと思っています。
UD(ユニバーサルデザイン)で謳われている、すべての人が利用しやすい生活環境に弟子屈町が少しでも近づくよう、paletteもお手伝いして行きたいです。

弟子屈町にあるユニバーサルデザインのホテル

元々『ピュアフィールド風曜日』さんだったユニバーサルデザインのホテルがこの春『レラ摩周』として生まれ変わったそうです。
弟子屈町にこんな素敵なホテルがあるんですね。
ちょうどいいタイミングで“弟子屈JIMBA”さんの動画でも紹介されていたので、興味のある方は“レラ摩周”“弟子屈JIMBA”で検索してみて下さい。
こういったホテルに宿泊して、UD部会のサポートで観光を楽しめるのは素晴らしいですね。

お知らせ

次回の『あおぞら図書館』は…
7/24(日)
10:00~15:00
Recamp摩周にて
OPEN予定です!!

『あおぞら図書館』以外にもフリマや古本市等を考えています。
詳細等はこのnoteや公式LINEでお知らせしますので、チェックして下さいね!
もし一緒に何かやりたい町民の方いましたら、ご連絡下さい!!

公式LINEのご案内

みなさんとの交流の場として公式LINEを作りました。
興味のある方はご登録下さい。
・私たちの活動の報告
・図書館や町のイベント等のお知らせや参加者の集約
・みなさんの意見を聞く場
として発信してします。
※ただ不満を言いたい方、怒りをぶつけたい方等はご遠慮下さい。


弟子屈で『居心地のいい図書館』を一緒に作りませんか?Vol.11へ続く…


※"palette~ここから繋がる町づくり"は図書館や町づくりに思いのある人たちが集まった小さな団体です。あくまでも弟子屈町非公式の団体であることをご了承下さい。また、現段階で決定している弟子屈町の計画はそのままに、+αの部分で関わりたいと考えています。弟子屈町と共に歩み、作り上げて行く考えであることをご理解下さい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?