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113冊目:マッキンゼーで学んだ「段取り」の技法

大尊敬する会社の上司が元マッキンゼーなので、どれだけすごい会社なのか興味が湧いて読んだ。

そしたら、この本にもその上司が言っていたことと同じことが書いてあった。

例えば思考の枠となる、フレームワーク。

「空雨傘」

マッキンゼー時代、解決策を打ち出すときに、「空・雨・傘」というフレームワークを活用することを徹底させられました。
出かける前に空を見上げたとき、真っ黒な雨雲に覆われているという「事実」があったとしたら、普通の人は雨が降ってきそうだと「解釈」します。そして、傘をもって出かけるという「行動」をとるでしょう。

本書より

この「事実→解釈→行動」の3つを徹底することでアウトプットの説得力が高まる。

ただ、こういうのはよくあるテクニックだが、この本質は思考法になる。「顧客の利益を最大化する(バリューを生み出す)ことを意識する」と仕事を始める前にやるべきことの道筋がはっきりと見え、結果としてレベルの高い仕事ができるみたいな話。

段取りの流れ

1.仮説を立てる

仮説を立てて検証し、結果が出なければ、次の仮説を立てて検証する。

本書p.46より

これをハイスピードで繰り返すことで、「質とスピード」の高い仕事ができる。そして、より確度の高い仮説を立てるためには質問をする

指示をした人に対して、質問をし、確度の高い仮説を持つ。すると、情報収集の段階で、顧客に対してより具体的な質問ができる。 

ここで注意するべきは誘導尋問にならないこと。自分の建てた仮説の正しさを証明したいあまりに、答えを誘導するのではなく、常に「そもそも」に立ち返る。

2.全体を設計する

仮説を検証していく段階では、目の前の思いついたことから、やみくもに作業を進めていくわけではありません。

本書p.52より

全体を俯瞰し、行動に取り掛かる前に、やるべきことの設計図を描くことで、必要な時間や優先順位が見える。

ここで役立つのがフレームワークになる。例えば、3C。

「3C」のフレームワークを使って、Customer(顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)の3つに絞って情報収集したり、分析したりすれば事足ります。

本書p.140より

3.アウトプットをデザインする

アウトプットをデザインするとは、最終成果物をイメージするということ。最終的なゴールから逆算して段取りをすることで、やるべきことが明確になる。

まずは①レベル②背景③期日をあらかじめ明確にし、相手の期待値を知ること。そして、最終的な期限だけでなく、1日単位での作業の期限を設定する。

重要ではない仕事では相手の期待値を超える必要はないのです。

p.188より

最後に

最後は幅広い趣味や、異業種な人との繋がりなどが仕事にブレイクスルーを起こす、五感を磨くことの勧めなどが書かれていました。

本書の感想としては、誤字脱字がいくつかあったので少し残念な気持ちと、内容もよくある感じだったと思う。マッキンゼーというタイトルに惹かれたけど、これからはタイトルじゃなくて、中身を確認してから買おう。

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