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109-110冊目:最近の本
コンビニ人間
話題になっていたから気になって読んでみたら予想以上に衝撃的な話だった。
コンビニ人間は何かの比喩かと思っていたけど、コンビニで働くことが生きがいの主人公のことだった。現実かどうかは別として、そういう人がいるんだろうなと思わせる、凄くリアルな文章だった。
コンビニの音、かすかな人の動きと、一瞬の思考。そこで出会うお客さんや店員、完成されたコンビニという社会。身に覚えのある情景がありありと文章化されていて鳥肌。
はじめてかんがえるときのように
たまに哲学系の本を読んでみたくなる。賢くなった気分になるけど、実はさっぱり分からない。興味はあるけど、つくづく哲学には向いてない性格だと思う。
この本は「考えること」を考える。よく分からないけど、その中でも好きだったところは、「ヘアレーカ!」とお風呂で叫ぶアルキメデスの話。
王様の冠の体積を図って、それが純金かどうか調べなければいけない。もしそこに銀の混ぜ物がしてあるなら、そっちの体積のほうが大きくなるはずだから。
だけど、冠の体積って、どうすればいい?どうすればはかれる?つぶしてサイコロ型にすればいいけど、すごく、怒られるような気がする。
アルキメデスは考えた。で、お風呂に入った。ざぶん。で、お湯がこぼれた。…
アルキメデスはそこで「あ、そうか!」って叫んだんだ。ギリシァ語だから「ヘウレーカ!」って言ったらしい。英語なまりで「ユリイカ」ってやつだ。
あとはこの本の最後、考える技術が簡潔にまとめられている。私にとっては、そこにこの本の全てが詰まっていると思う。
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