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「オンライン上京」という選択肢。東京経験0の名古屋人がスタートアップへフルリモ転職した話。

はじめまして。株式会社LiBでエグゼグティブコンサルタントとして働いている小野と申します。名古屋に住みながら、主に東京マーケットで事業展開をしているLiBに、フルリモート勤務にて2022年1月にジョインしました。

LiBはこの度、女性活躍推進企業からワークシフト支援企業へと生まれ変わり、ワークシフトを体感している超当事者として今回思いを書いています。※リブランディングの経緯は代表松本のnoteにて。

実は今回私にとって初めての転職であり、更には初フルリモート、初東京マーケット、初スタートアップという「初」のオンパレード。

一見無謀に見えるかもしれない私のLiBに入社するに至った経緯を少しご紹介し、自分と同じ境遇にいるような

東京ベンチャー就職へ興味ある(あった)けど、タイミングを失い
地方で働き続けている地方のビジネスパーソン

に向けて、新たな選択肢を提供したいという思いで本記事を書いてみました。果たしてオンライン上京という選択肢は成り立つのでしょうか?
お読み頂けると嬉しいです。

目次
・「スタートアップに挑戦=東京移住」という現実
・消去法の起業という選択肢
・LiBとの出会い
・オンライン上京は成り立つのか?
・今後は

●「スタートアップに挑戦=東京移住」という現実

私は「トヨタ自動車の町」愛知県豊田市に生まれ、学生時代~新卒入社したアドプランナーという名古屋の広告代理店時代~そしてLiBへ転職した今も、35年間ずっと愛知県に住み続けています。

今でも「だもんで」という三河弁を無意識かつ豪快にミーティングで巻き散らしており、標準語になる気配はしばらくありません。

特に強烈な地元愛があるという訳ではないのですが、若い頃にキャリア形成など「全く考えてこなかった」タイプで、何となく地元での進学、就職という選択をし、不自由のない規模の商圏、各方面へのそれなりのアクセスの良さなど、どんな理由かはさておき全国1位の地元志向である愛知県民の1人として過ごして来ました。

今思えば、現在スタートアップで働く事に「フィット感」を十分に感じている自分にとって、学生時代から地元を離れて違う空気を吸う経験をしていればまた違ったキャリアだったのかな…と思うこともしばしばありますが、そもそも仕事の面白さにハマり仕事にスイッチが入ったのも20代半ばで、タラればの話に過ぎません。

前職では20代のうちにありがたいことに数回の表彰や、以前より興味のあった海外市場へのチャレンジを含む新規事業立ち上げ、事業マネジメントの機会を2回も頂くなど、やりたいことをやりたいようにやらせて頂いていましたので、自己実現欲求は比較的満たされておりました。

採用支援したベトナムのエンジニアが日本へ正社員として就職が決まった時のお祝いの場

しかし同時に限られた狭いコミュニティの中で、自身の成長に限界も感じており、常に高いレベルと新しい場を求めていた自分の中に「スタートアップで揉まれながら成長するのもありだな~」と割と興味の真ん中にあったことを覚えています。

社会の課題を解決すべく、冒険心を持ち一人ひとりが当事者となって事業参画する。未知の領域へ挑戦する。カオスを楽しむ。

どれも私の中に存在しているキーワードでした。

しかしスタートアップへの転職という選択肢はいつしか自ら消していたのです。

なぜなら

スタートアップへの就職=東京就職

という現実がそこにはあったからです。

今となっては愛知県のスタートアップ熱は高く、多くの起業家が誕生しており注目されていますが、従来のスタートアップマーケットと言えば東京一極集中で、2018年度所在地が東京都であるスタートアップが資金調達した割合は全体の77.4%。

私が20代後半のキャリアを考えたタイミングではスタートアップは圧倒的に東京に集中しており、地元でのベンチャー転職というのは極めて少ない状況でした。


「ん?いや、だったら東京へ行って探せばいいじゃない。」

はい、仰る通りで、一つ覚悟を決めて東京へ飛び込めばいい話なのです。
シンプルです。

別に愛知県に留まらなければ行けない絶対的な理由はあるかと言えば無かったのですが、高校が同じで地元が一緒の奥さんと28歳で結婚、幸いにも2人の子供に恵まれてプライベートが充実すればするほど、いわゆる身動きがとりづらくなり、益々自発的に転居を伴うキャリアチェンジのハードルは高くなっていきました。

個人的な興味・好奇心のみで、パートナーの生活環境までをも変えるまでの覚悟は私には無かったのです。

「スタートアップに挑戦するんでしょ?」
「家族すら説得できなければ成功しないよ。」

と、リスクを背負い、何かを犠牲にして東京へ「上京」し活躍している先人へは圧倒的なリスペクトと同時に、どこかコンプレックスに近いものも併せて持っていたのが正直なところでした。

しかしながら自身の成長鈍化に焦りを感じているのも事実。。

動きたい、、!チャレンジしたい!しかし、、、!

と葛藤の日々。

そんな自分が直近描いていた選択肢は実は「独立」でした。

●消去法の起業という選択肢


急にどこから?となりますが、家族にも伝え実際寸前のところまで来ていました。
この選択肢は急に出てきたわけではなく、商社から個人事業主に近い形で脱サラし起業した父親の影響(結果潰れているので好悪両面にて影響)、前職での500名以上の経営者との出会いから純粋に創業者へ抱いたリスペクト、レベル感はさておき0から事業を作った際のワクワク感など、元来あった独立志向は年々高まってきていました。

でも私の場合は、

成長に陰り→焦り→次のキャリア→スタートアップへの挑戦にも興味→しかし東京集中→転居までを伴う覚悟は持てず→名古屋で他の選択肢探す→ベンチャー企業はない、、、→起業しかない。

というように半分元から抱いていた興味、半分消去法のような選択肢で起業を考えるようになっていました。

そうなると、完全に目的不在の手段先行型で、起業する事を先に決めてビジネスモデルを後付けで探す、戦略も何もない、迷走状態のまま計画をしていたのです。家族もいる為、一定のキャッシュフローを確保しなければならず、「とりあえずエージェントで」と、ワクワク感は左程無いまま起業準備をしていました。つい半年ほど前の状態です。

しかし大義はあとからついてくる、創業経験を積むことが何よりの自己成長。お客様、仲間から小野ならやれると促される。都合の良い点だけを拾えば材料は沢山ありましたので、自分に言い聞かせながら計画を進め、起業資金500万円に目途がついたちょうどその時、LiBとの出会いがありました。


●LiBとの出会い

2021年10月4日冬眠状態の私のビズリーチに届いたLiBからのメッセージ


これまた縁なのですが、前職時代に私が採用支援で深く関わっていた株式会社テラがメインで利用していた会社がLiBでした。

テラはフルリモート勤務で優秀人材を獲得するプロジェクトを走らせており、私はテラの外部人事としてLiBはじめ各採用支援企業のフロントに立っていました。

数社支援企業がある中、LiB経由で採用できる人材が極めて優秀であったことと、当時テラを担当していた柴田、小林、仲田がとても魅力的に働いていた事から私は勝手にLiBに対してイケてる会社だなぁと好印象を持っていました。

そんなスタートアップLiBから第二創業期に向けてメッセージが。

フルリモートOK?名古屋営業所でもだすのかな?

と懐疑的に思いながらも、LiBの当時のメインテーマであった「女性活躍」に関心もあったため、純粋に事業について話だけ聞いてみようと情報収集の為面談へと進みました。


もちろん転職の意向は0%のまま。


最初にお会いした別宮は執行役員で経営メンバー。

早々に驚くべき情報が。

話を聞くと別宮も同じ名古屋在住で、役員ながら東京本社へ出社することが月に1回あるかないかと。完全フルリモートで経営の一翼を担っていました。

そして任せたい仕事内容は名古屋マーケットではなく、主に関東圏にある成長中スタートアップの幹部候補を「人とプロダクト」双方で採用支援していく為のコンサルタント兼事業開発という内容で、まさに東京マーケット×スタートアップの業務を一切住まいを変えずにチャレンジしていけるという内容でした。

「おお、名古屋関係ないんだ。本当に?!」

さもこのスタイルが当たり前かのように話す別宮からこれ以上ないファクトを出された私は、

「何となく相性良さそうだな、というかめちゃくちゃ面白そうだな」
「・・・いやいや、起業の話はどこに?」

と揺れながらも、まだ私に選ぶ権利も無かったため、次ステップへと進めていきました。

その後私の人生で初めて出会う優秀なエンジニア出身取締役近藤、そして代表の松本と面接を進めていきました。

松本からは

「起業は大賛成。でもいくつか伝えたい」

「小野は他流試合をしていない。今は地方のエースのまま。違う池の人たちと揉まれ通用するかどうか、一回外を見て実力試してみたら?」

「社長は将棋でいう王将。王将は唯一全方向に1マス進むことができる。
でも自分より前進する事が得意な飛車やトリッキーな桂馬などを仲間にして共に進む必要がある。マーケ、エンジニア、など自分にない能力を持った人たちと働いてみたらどう?LiBでもLiBでなくてもそうした方がいいと思う」

・・・面接?というよりは、有料キャリアカウンセリングを受けたような1時間で自分にとっては金言ばかりで、前述のモヤモヤしていた雲が徐々に晴れる感覚も同時に感じたのです。

私がスタートアップへの就職=東京就職に惹かれていた一番の魅力は「人」。

そりゃ美味しいお店や東京でしか行けない場所はあるかも知れませんが、東京に住む事自体は手段であり、優秀な方と出会い、共に高めあう経験を通じてより成長していきたい事が目的だったのです。

起業だって同じロジックで、より成長にドライブをかけたいと思っての手段で考えていました。

従来ではそんな人たちと共に働き、成長を実感するには「覚悟を決めて上京」するしかなかったのですが、リモートワークにより物理的に移動せずともチャレンジする事が可能かもしれない、と数回の面談で私の価値観がアップデートされていき、全く転職を考えていなかった私がスカウトからちょうど一ヵ月後の11月6日に転職の意思決定をしていたのです。

自分でも驚くほどの急展開でしたが、逆に言うとオンラインでの参画が可能であればそれ以外の懸念点が無かったのです。

こうして、東京経験0の私がスタートアップへフルリモ転職という新しい仕事のカタチにて2022年1月「オンライン上京」をスタートさせることになりました。

●オンライン上京は成り立つのか?

前職ではオフィスへ毎日電車通勤、社是も「お客様訪問」と対面コミュニケーションをコアに置いており、社用車にて訪問営業を行うのが当たり前。

更にはコロナ前は月1回ベトナムへ出張に行っており、同じ場所に留まることなくどちらかというと多動的なスタイル。

肌感、手触り感のある働き方がむしろ好きであった、そんな真逆な働き方をしていた私が完全にフルリモートで自宅勤務。不安は無かったといえば嘘になります。

が、その不安は早々に消えました。

全国、海外からフルリモートで参加しているメンバーが多いLiBでは情報の透明性と、双方向のコミュニケーションを大事にしており、これでもかというくらいオープンなカルチャーのお陰で地方ハンデは全くなく仕事をしています。

・毎朝オンラインで朝会で顔合わせ
・経営会議の議事録も全公開
・自部署はもちろん他部署へ応援要請もSlackで秒で完了。
・ママパパあるあるのシェア(ゆるめ)、社長の独り言まで常に公開
・ゆえに唐突なトップダウンは無く、早いキャッチアップが可能

など、言い方は変なのですが、PC画面上では常に賑わってて、ずっと誰かと会話をしているような感覚があり、ある程度想定していた孤独感は全く無く、入社以来一度も顔合わせた事が無いメンバーが大半な中でもチームワークが成り立つ事に正直驚いています。

むしろコミュニケーション総量で言えば今までよりも多くとっているかもしれません。

かくして、LiBのカルチャーと仕組み双方あいまって、スムーズに仲間入りする事が出来ました。

運よく早々に受注が重なり作ってもらったSlackスタンプ


コロナ禍においてリモートワークが進み、東京に住んでいた方が地方へ移住を意思決定し、QOLを上げる事例は数多く発生しており、現にLiBでも品川(東京→大分)、荒川(東京→沖縄)、など多くのコアメンバーが居住地を問わず働いています。

一方で私のようにリモートワークをきっかけに地方→東京就労の機会を得た人もいる事は、見逃せない恩恵だと感じています。

性別、年齢、場所問わずこれらの大勢の方へ新たな選択肢を提供しようとしているのが、女性活躍推進企業からワークシフト支援企業へと生まれ変わったLiBであり、そのLiBで働く私がパフォーマンスを発揮し活躍する事が、まさにワークシフト事例として証明できるのではないかと本気で思っておるため、勝手に使命感を持ち働いています。

●今後は

東京ベンチャー就職へ興味ある(あった)けど、タイミングを失い
地方で働き続けている地方のビジネスパーソンは実は相当数いるのではないかと思っています。

しかしまだまだフルリモート勤務を受け入れる企業・職種もマイノリティで、私の働き方は周辺では珍しがられます。

LiBだけが受け入れる状態になっても社会は変わらないし私のような方への選択肢は増えない。

今後は地方活性も視野に入れて、全国多くの企業と個人の価値観をアップデートすべく、居住地の制約を受けず働くことができる企業の数と職種の最大化は取り組みたんでいきたいと思っています。

またそこに紐づく評価制度、マネジメントの在り方など、整備したい課題は山積。私の中で解決していきたい課題が明確になってきており、それこそ半年前には持ち合わせていなかった「大義」が徐々に芽生えております。

まずは私が活躍し「事例」になる事。

そして現場起点でのプロダクト作りへの関わり、リアルタイムでの経営を間近で学べる事を通じて、次は消去法では無く志を持った事業創造にチャレンジを、そんな風に思っております。

長くなりましたが、もし私のような境遇に近い方がいれば一度気軽に話しませんか?お役に立てる気がします。お気軽にメッセージください。

以上、これにて。
最後までお読みくださり誠にありがとうございました!

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