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喋れなくても大丈夫、英語はあなたと世界を繋げる

こんにちは。アメリカに高校留学中のYuzuです。

前回の投稿からしばらく空いてしまった。一年の終わりは飛ぶように時間が過ぎる。

今は一年の最も大きなイベント、2週間のWest Coast Tripに向かう飛行機の中でこれを書いている。
ひとりで複雑な乗り継ぎを何の不安もなしにこなした自分に成長を感じ、誇らしい気持ち…だったのも束の間。水飲み場と水筒があるのに700mlの水を買った自分に、今はただ失望するばかりだ。

さて今回は、アメリカ留学の醍醐味「英語」について語ろうと思う。
英語を勉強して、ここに来て、使えるようになって、感じたこと。
どうか最後まで読んでくれると嬉しい。

日本人と英語

留学生との交流で感じた世界との差

初っ端から耳が痛くなるような話になるけど、日本人と英語について。

留学のプログラムで、私は1年間、ヨーロッパからの留学生と交流する機会が与えられた。そこで気付いたことは、私と同い年の人たちが、何の問題もなく英語で会話していること。
両親の影響で英語が大好きな私は、中1のときに英検二級を取り、同年代と比べて英語力はかなりあった。でもそれは国内だけの話であって、ヨーロッパ人に囲まれると、私の英語力なんてちんけなものだった。

日本で英語が喋れると、大きな武器になる。SNSには、英語を喋れる子供を自慢する親が沢山いるし、バイリンガルコンテンツが人気なのは事実だ。
でも世界にとっては、英語が喋れるって本当に普通のことなんだと痛感した一年だった。

アメリカで

私はその準備期間の一年で沢山英語を勉強した。一年の初めの方で英検準一級を取ったあとも、沢山の英語のスピーチ動画を見て、シャドーイングをして、ALTの先生、ヨーロッパからの留学生、時々お母さんとも、沢山英語を喋った。
そうやって留学に行く前に、日常生活に困らないくらいには喋れるようになった。

でも実際アメリカに行くと…。
自分の英語力の低さを実感するばかりだった。
12年生のEnglish12の授業は受けさせてもらえなかった。
世界史の宿題には1時間かかるし、ホストシスターは早口すぎて何言ってるか分からない。
同じ学校に通うスペインからの15歳の留学生との英語力の差は歴然だった。
私が英語を理解できなかったり、言い方を間違えたりで笑われたことも沢山ある。

日本人は悪くない!

でもすぐに分かったことがある。日本人が英語が喋れないのは、日本人のせいじゃない。
それが分かったのはクラスでスペイン語を学び始めた時。

いやこれほぼ英語やんけ!

ヨーロッパ三大語族のうち、英語とスペイン語は同じ派に所属していないにもにも関わらず、スペイン語はほぼ英語なのである。
その差は一目瞭然で、

Yo no voy al parque con mi mamá.
I don't go to the park with my mom.
私はお母さんと公園に行かない。

説明しなくても英語とスペイン語、どの単語と単語が対応してるかは大体見当がつくと思う。スペイン人と日本人、どちらが英語を学びやすいかなんて、質問にもならない。
むしろここまで日本人でありながら英語ができている自分を誇りに思うべきだ。

そして日本の英語教育は良くないなんて言われるけど、少なくとも日本人の英語力は、アメリカ人のスペイン語力より全然高い。こんなに似てるのに。
だからってこれ以上英語力を上げなくていいわけではないけど。

英語の必要性

日本には、日本にいるのだから英語力なんて必要ないと思っている人も沢山いるだろう。
日本人は読める聞ける、必要なのは会話力だ!なんてよく言われるけど、普通に暮らしてて外国人と喋る機会なんて滅多にない。

でも私が思うに、英語は外国人と話すための言語じゃない。
英語は、世界と繋がるための言語だ。

日本語でヒットしなければ、英語で検索しよう

これは私の実体験。
SHEINが出回り始めた頃、私はなぜあんなに安いのか訝しく思い、検索した。
「SHEIN 安い 理由」
きっと今調べたら児童労働や環境破壊について沢山の記事が出てくるだろうが、驚くことに当時は何もヒットしなかった。
そこで私は英語で検索してみた。
「Why is SHEIN so chaep」
すると何件かヒットした。(店舗を構えてないからみたいな理由が書かれてて、私は自分を無理やり納得させてその後沢山買ってしまったんだけど、ファストファッションについてはまた他の機会に話したい。)

もう一つは、大学で海洋学を学ぶ兄から聞いた話。講義で使う資料は、ほとんど英語らしい。
詳しい話は聞いてないけど、理由は簡単に推測できる。

研究結果を、ブログを、世界中の人に見て欲しければ、皆が理解できる言葉で書くだろう。世界の共通言語、英語で。
だから英語の世界には、いつも「世界最新」が集まる。

日本人は新しい常識に疎い

ここからはだいぶ私の憶測で考えたことだから、事実としてではなく一個人が唱える説として読んで欲しいんだけど。

英語が理解できないとどうなるか。世界最新についていけなくなる。
日本人の車やロボットの技術は世界に誇れるレベルだから、そういう意味での世界最新じゃない。
もっと庶民的な、「常識」レベルの世界最新だ。

例えば、LGBTQ、ヴィーガン、ジェンダーギャップとか。
アメリカに来て、日本はこれらについての浸透が想像以上に遅れていると感じた。
ここでは身の回りでLGBTQ当事者がセクシュアリティをオープンにして生活しているのに対し、日本はまだLGBTQについての法改正が進んでいない。ここのレストランでは必ずベジタリアンメニューが用意されていて、私の身の回りにも沢山のベジタリアンがいる。ジェンダーギャップについてはビジネスや政治的なものだから私が感じたことはあまりなかったけど、日本のジェンダーギャップ指数は、146カ国中の125位(2023)。
きっとそこには、日本の古くからの習慣だったり、日本人の性格とかも関係してくるんだろうけど、英語が喋れないからというのも理由の一つだと思う。

プライドとpride、同じものを調べたときの検索予想の差から分かる、日本と世界の差



そしてこれらについての日本語の情報も、一度日本人というフィルターを通して入ってきたもので。
つまり英語が喋れないと、一生日本の考え、常識から抜け出せない。
そして反対に、英語が分かると、英語を通して世界と繋がることができるのだ。
そしてそれは情報化が進んだ社会だからこそ。外国に実際に行かなくても、外国人と実際に喋らなくても、英語ベースのSNSや記事、ニュース、映画を通して、世界の常識を身につけることができるのではないかと思う。

私が将来したいこと

といってもじゃあ日本人がどうするべきかと言われると、かっこつけたことは言えない。
日本人が英語が喋れないのは、言語構造の違いを見ると頷けることだし、私が英語を喋れるようになったのは将来英語を使った道に進みたいと思ってるからだし。

ここからは私にとっても課題である。
私はもっと英語を、英語だけじゃなくて他の言語も学びたい。
世界の人間社会や文化について研究したい。
世界中を旅しながら、自分の考えたことをこうやって発信していきたい。

まだ具体的な職業を思い描いているわけではないけど、そうやって日本の英語教育にもいつか貢献できればいいなと思う。

最後まで読んでくれてありがとう:)

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