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My Inspirations #1

どうも。いかがお過ごしですか?
THUGS MANSIONのJUJです。

オリンピックも無事に閉会し、日本ではお盆シーズンですね。
地元への帰省などが問題視されていますが、どうぞお身体ご自愛いただき、素敵な夏休みをお過ごしください。
そんなボクは、次回作の作成と今回のコレクションの伏線を結ぶ作品の製作に取りかかっています。

本題に入る前にお知らせをさせて下さい。
ボクたちが手掛けるブランドTHUGS MANSIONが2021.7.25にグランドオープンしております。

モノで溢れかえったこの世の中で、押し付けや操作された価値の中から、新たな価値と自由を見つけていく。ここは仲間達が集い、何かを表現する場所。音楽や芸術、自然、遊び、何気ない日常から刺激や感動を仲間達と共に作品へ変換し、唯一無二のメッセージを発信する。そして、新たな価値を見出していく。-THUGS MANSION OFFICIAL HP- 抜粋

お気に召していただける作品がございましたら、是非お買い求めください!


今回は、ボクJUJのインスピレーションの源となっているモノやコト、ヒトについて自ら熱く語る”MY INSPIRATIONS”第1回目。音楽やアート、映画やアーティストなどボクが愛するものから今現在気になるものまで、自身の知見や感想、THUGS MANSIONの作品への影響などをお伝えしていきたいと思っています。
もしかすると、知識が追い付いていない部分や間違った情報があるかもしれません。そんな時はそっと教えてください。ご意見、ご感想、ご指摘などもお待ちしております。あなたにとって何かを知るキッカケや共感していただけるような、面白いNEWSLETTERにしていきたいと思っています。

では早速、”MY INSPIRATIONS”をお楽しみください。


MY INSPIRATIONS #1
FOCUS ON "Nas"

記念すべき第一回目は、ボクが最も好きな音楽のジャンルであるHIP HOPの大好きなRapper、"Nas"について語らせて頂きます。

勿論BGMはNasで...。

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ボクがHIP HOPにハマったのは、小学生の頃。キッカケは兄貴の影響です。本格的にHIP HOPを聴いたのは、当時アメリカだけでなく世界を揺るがせたアルバム"THE EMINEM SHOW"です。そう"EMINEM"の代表作。
ボクはボッコボコに喰らいました。全くのHIP HOPど素人ミーハーちんちくりん小坊主のHIP HOPの"Hの字"も知らないボクが、腰抜かして奥歯ガタガタ震わせながら「か、か、か、かっこいい」って言ってました。
HIP HOPとの出会いから月日は流れ、Nasのことを知ったのは随分経った頃でした。小学生の頃からEMINEM、50CENT、NELLY、SNOOP DOGやら聞いていましたが、これといって好きなアーティストがいた訳でもなく、Nasの事も知りませんでした。HIP HOPジャンキーになってNasを好きになったのは、それこそ大学生時代に初めてクラブに行ったあの頃や、大好きだったセレクトショップに集まる仲間の影響も大きかったからです。

さてさて、HIP HOPとの出会いはこの辺に、そのNas魅力について。ここでは、難しい歴史や時代背景、小賢しい知識そんなモンはとりあえず置いておきましょう。Nasがマイク一つでスターへと駆け上がった天才ラッパーなんだと知っていただく。そしてただ単純に、リズム、流れるトラック、響くビート。そこに重なるNasの歌声。その全てが素晴らしい。ただそれだけです。

さて、Nasのどこが好きと言われるとボクは即答で「全部」と答えるでしょう。声質、ラップスキル、フロウ(構成、歌い回し)、ライミングなどなど。全てのバランスが神がかっています。※ぶっちゃけ海外のラッパーで全て英語だから全身全霊ボクの感覚です。

Nasの他にも、ボクがバランスが取れているなあと思うラッパーは、JAY-Z、Wiz Khalifa、Lil Wayne、Kanye West、Commonなど。今イケイケだとTravis Scottくらい。この方々はいわゆる天才と呼ばれるラッパーなのかな。並々ならぬ努力は勿論ですが、唯一無二の声質やセンスなんかを兼揃えています。この方々も後日記事にしたいですね!

では、そんな中でもなぜNasがボクの中で特別な存在なのか。決めてとなるのは二つあります。まずひとつ目はその”声質”です。もうね、惚れるんです。勝手に首が動くんです。聴く度にちっさな声で「かっこいい…」って言っちゃうんです。少しだけしゃがれていて、高すぎず低すぎないトーン。ほんとちょうどよくて。さらに言うと、その声で男らしく感情を乗せる時もあれば、淡々と歌い上げる時もある。勿論曲にもよりますが、畳み掛ける様に小節に言葉を詰め込むところなんて、もーーーう鳥肌ですよ。ボクのどストライクゾーンにバッシバシ。

このNASの声の魅力が凝縮されている一曲、”One mic
この曲は、Nasの2001年にリリースした5作目となるアルバム『Stillmatic』に収録されています。その内容は、彼の周りの環境や社会の目を背けては行けない現実を表現し、挑発や決別、覚悟をうたっている。

[Hook]
俺に必要なのは一本のマイクだけ
[Outro]
それが俺がこの世に望むことさ
カネなんてクソくらえ
クルマも、宝石もクソくらえ
俺のこの声を世界に広めるんだ

泣いた。カッコ良すぎて泣いた。
バースの初めはゆっくりと、その風景や情景を想像させるかの様に淡々としたフロウ。バース後半になるにつれて感情が声に乗り、ビートアプローチもビタビタ。畳み掛けるように、そして声のトーンも上がって…心の中で「もう息が続かないよNasさーーーん!」ってなった瞬間!自分を落ち着かせるかの様にフック(コーラス、サビ)に入ります。ここも入るという表現では無く、フックに”戻っていく”の方がしっくりきます。普通バースから徐々に盛り上がってフックで上げきるみたいな構成が多いですが、HIP HOP特有のLoop感を強く感じる事ができ、次のバースを聴きにいく準備が整うみたいな。

[Verse]

N×××a the time is now
(ニ×ー今がその時だ!)
[Hook]
All i need is one mic
(俺に必要なのは一本のマイクだけ)



ボクはこの曲聴いたら絶対、このバースからフックに入る時に鳥肌が立ちます。HIP HOPをあまり聞いたことなくて、Nasのことを初めて知ったあなたも、きっとなんとなくボクが言ったことがわかると思います。いや分からなくていいです。どっちやねんと。いいんです。最初にもお伝えしましたが、今日ここでは難しい歴史や時代背景、小賢しい知識そんなモンはとりあえず置いておきましょう。これを読み終えたら、とりあえず聴きましょう!

では、もう一つのNasの魅力を。
HIP HOPとファッションってかなり精通していて、一つや二つジャンルを作り上げているのも確かです。日本でいう”ストリート系”や”B-BOY系”と呼ばれるファッションのジャンルがそれに近いはず。ボクは〇〇系ファッションっていう括りが苦手なのでこの辺には触れないですが、ラッパーとかってむちゃくちゃお洒落です。ルックスも自身のキャラというか表現の一つなので、死ぬほど気を遣っています。ご存知の方も多いですが、今じゃさまざまなHIP HOPアーティストが有名ブランドとコラボしたり、自身のレーベルやなんかを展開しています。

ほんでそんなNasはというと、特別なマーチャンダイジング(アパレルやグッズ)は特にないです。なんならちょっと小ダサいです。
ファッション褒めるんやないんかい。否定も馬鹿にもしてないです。ですが、ニューヨークってめっちゃお洒落な印象ありませんか?同じニューヨークと言ってもアメリカめっちゃ広いですから、タイムズスクエアとかのイメージだけだとそうなりがちですが、ここ出身のラッパーだと、JAY-ZとかFabolousとかクッソお洒落なラッパーはいます。ですが、Nasはちょっと物足りない感じ。

本題はここからです。彼、1990年くらいからスタートさせたキャリアで、31年目にして初めてグラミー賞ベスト・ラップ・アルバムを受賞しました。31年…。リビングレジェンド(生ける伝説)ラッパーとしてシーンを牽引してきたNas。その名盤は数知れず、世界の人々に愛されていることは間違いありません。ラッパーだけでなく音楽を愛しその世界で生きると決めた者ならば、一度は夢見る一つの通過点であるグラミー賞を、彼は31年越しに受賞したのです。そんな彼にみる本当の魅力は、ここにあると思っています。それは自分のラッパーとしての生き様を、包み隠さず世界のヘッズたちにラップで届けてきた”その姿そのもの”です。

言わずと知れた歴史的名盤『illmatic』からその歴史は始まり、数々の名盤を世に届けてきた。しかし映えある賞の受賞は無かった。それでも自身の過去や現在、彼を取り巻く環境や社会問題、ゲトーやその地域に暮らす子供たちの想い、そこから抜け出す強い意志をメッセージに落とし込んだ作品は、リアルな表現者としてシーンに多大なる影響をもたらした事は間違いありません。

ボクもそんな彼から影響を受けたヘッズの一人です。決して彼が育った様な、ゲトーな暮らしやハスラーみたいな金稼ぎをしてきた訳ではありません。大して誇れるものもありません。しかしただ一つ、大好きなNasと重なるものがあるとするなら、何かに導かれるかの様にその世界に足を踏み入れ、自分の意志で決めた、やりたいことをやると言うことです。また、彼が31年目にしてようやく掴んだ一つの栄光。その貫く姿勢と信念をなりたい姿に重ね、唯一無二の表現者としてありたいと、そう強く思います。


N×××a the time is now
All i need is one mic

-One mic/Nas


Big love & respect

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まだまだ語り足りないですが、本日はここまで。
いつかあなたとお話できるその時まで。

最後に、ボクが大好きな曲を少しだけご紹介します。もしこれを読んだあなたが、少しでもNasの事に興味を持っていただけましたら、今日のBGMは、Nas で決まりですね。最後の3曲目はTHUGS MANSIONにヒントを与えてくれた一曲です。是非お聴きください。


愛を込めて
Peace


JUJ
LIBERTY MAFIA
THUGS MANSION
UNDERGROUND JAPAN



One mic/Nas
https://youtu.be/JCOURZ-yx4E

One love/Nas
https://youtu.be/B7aElYgAxvM

Thugz Mansion/Nas ft. Tupac(NY God's Son version)
https://youtu.be/md2GNgaYfMk


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