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【乳がん闘病記:1】発見。ほくろよ有難う。

早期で見つかった乳がん、とお話すると
色んな方から
「ちゃんと検診行かれてたんですね!!」と言って頂きますが
実は私
恥ずかしながら乳がん検診はここ5~6年、受けていませんでした。
体調が悪いと感じたことはないし
ネットなどで見るセルフチェックを時たまやってみては
何処にもしこりはないから大丈夫、と
高を括っていたのです。
では、どうやって見つかったのかというと・・・。

2021年4月中旬のとある夜。
お風呂から上がった私の目に、洗面台の鏡の中の自分の姿がチラッと映りました。

加齢と共に崩れていく体のラインを直視したくなくて
年々、自分の裸体をじっくり見ることなどなくなっていました。
でもこの日、チラッと視界に入った自分の右胸に違和感を覚え
私は洗面台の前に立ちました。

右胸の乳房の下の部分に黒い斑点がいくつもある。

ん?ほくろ!?
え?多くない?いつから?
左はないよね、何故右だけ!?

斑点をよく見ようと
私は乳房の下側に親指以外の指をかけ、鏡に上体を近づけてみました。
そして、かけていた指を上にずらした時

コロッ

右胸の中央付近で
中指の先端が何か丸いものに触れたカンジがしました。

え・・・?

慌てて今度は胸の中央付近を指を滑らせて確認してみました。
でも、表面からではさっきの丸い感触が分からない。

もう一度下から上へ
指を熊手のような形にして
少し胸に食い込ませるようにして動かしてみたら
乳頭の5ミリ程下でしょうか
小さな丸い何かが確かにある。

あれ?
前からこんなのあったっけ?
左側も触ってみたけれど同じ感触のものはない。

これってもしかして・・・
これってもしかして・・・

血の気が引きました。
もう、ほくろどころではありません。

部屋に戻って
「乳がん しこり」で検索しました。

そして数十分後
調べまくった私はホッと胸を撫で下ろしました。
何故なら、乳がんのしこりの説明と自分のしこりが
色んな面で違っていたからです。

まず感触。
乳がんのしこりは石のよう、とかパチンコ玉のよう、とか
硬いものに例えられていますが
私のしこりの感触はもう少し柔らかく
ハードグミやタピオカみたいな感じ。

そして見た目。
乳がんの場合、えくぼのようなひきつれが出来たり
しこり部分の表面が盛り上がったりすることもある
乳頭付近の腫瘍なら乳頭が陥没したりただれたり
血液混じりの分泌物が出ることもあるらしいいのですが
私は1つも該当しません。
見た目では(そして表面に優しく触れた程度では)
ひきつれも盛り上がりも確認出来ない
乳頭に近い場所にあるけれど陥没もただれも分泌物もない。

それに場所。
乳がんは胸の上部に出来ることが多く
次いで下部、乳頭や乳輪付近は全体の6%程とのこと。
そんな稀なケースに自分が当てはまるはずがない。

更に私の安心を決定づけたのが
「乳がん しこり 柔らかい」で検索して出て来た
乳がんと間違えられやすい乳腺症などの良性腫瘍の存在でした。

私のしこりの状況は
どう見ても良性腫瘍の特徴にそっくりなのです。
何だ、そうか、やっぱりね。
この夜、明け方近くになってようやく私は安心して眠りにつけました。

しかし
結局私は悪性腫瘍で乳がんでした。
あのまま自己判断を信じて病院に行かなかったら、と思うとぞっとします。

ちなみに最初に見つけたほくろはただのほくろで
どうやら下着との摩擦で増えていたみたいです。
どんな理由であれ、あの場所にほくろがあってくれて良かった。
今となっては命の恩人と崇めています(笑)

次回は診察を受けようと思ったきっかけについてお話しようと思います。
最後に、この経験からこのブログを読んで下さっている方に
声を大にして伝えたいことが2つ。

自己診断は危険!病気の判断はお医者様に任せましょう!
やっぱり大切、乳がん検診!まさか、な場所にも腫瘍は出来る。

ではまた!

自分の治療や生活は何とかなるので、もしサポート頂けましたらご支援は近くの保護猫支援団体に寄付させて頂こうと思います。ネコ達に沢山生きる力をもらってきたから、せめてもの恩返しに。