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スーパー銭湯とやら
先日川崎にあるスーパー銭湯に行ってきた、土曜の20時頃というのもあり、そのスーパー銭湯は人が多く混雑していた。
私は人が多い銭湯というのはどうも苦手だ。そういった混んでいる銭湯は、銭湯というより遊園地や水族館の様にアトラクション待ちで混んでいる場所という感じがする。
遊園地ではアトラクションに参加するために並んでいるが、銭湯のサウナに入る為に並ぶという行為をしたくないのである。
アトラクションといえば、その川崎のスーパー銭湯ではなにやらアウフグースという熱波を浴びせる熱波師がいて、
その日は有名なのか分からないがどこかの熱波師がゲストで熱波を浴びせてくれるというイベントが行われていた。
ちょうど風呂に浸かるタイミングで店員が「〇〇時より〇〇によるアウフグースが始まります」というアナウンスが流れた。
そのタイミングでゾロゾロと裸の男たちがアウフグースが始まる時間まで並んでいた。
イベントのアウフグース体験は別料金の為、体験応募者には番号札が配られるらしく、それを店員に見せサウナ室に入っていた、その光景は異様なものだと私は感じた。
よく映画などで観る刑務所のシャワー待ちの様であった。
私は風呂に浸かり、火照って身体をベンチで休ませながらそのイベントを外から見てみたが、熱波師がタオルをクルクルと回しサウナ室の熱をかき混ぜどんどん客に熱波を送っていた。
その光景は正直驚いた、熱波師のタオルさばきはとてもすごく、まるでイタリアのピッツァ職人のようであった。
中にいる客も「おぉ」や拍手などで溢れていた。
熱波を浴びる為に別料金を払い、裸で順番待ちをする価値があるのかもしれないなと思うところもある。だが私はのんびり湯につかり、自分の好きなタイミングでサウナに入りゆっくりと過ごすのが性に合うので参加する事はないであろう。
本来銭湯とはそういった場所なのではないのか。と感じた夜であった。
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