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大漁!秋磯開幕 私のエサ取りのかわし方 その2

今年はやっぱりなんか変だな
まだ海の中は晩夏といった状態かもしれない

まあそれでも釣り方によってはそこそこのグレが大漁になる
それには秋磯ならではの釣り方が必要

この時期一番の問題は


「いかにエサ取りをかわしてグレに食わせるか」

である

その1で私が良く行く紀伊半島の南紀
枯野灘の磯について書いた
よく磯釣りの本に書かれているように撒き餌との同調が大事
とあるが、四国南西部や九州の離島のように
潮が川の流れのように強く流れていて
ドン深のような磯ではそうだが

私が良く行くような紀伊半島や
あるいは過去に行ったことがある伊豆半島は
強い潮が流れておらず
比較的浅い磯周りでは
刺し餌と撒き餌さを合わせてしまうと
エサ取りに瞬殺されることになる

さて磯の俯瞰図

潮は左から右、風は左後ろから
足元には沈み根がテラス状になっていて
その向こうは沈み込み
この上に払い出しがあってサラシが出ている
さて、この磯ならばどこに立ち、どこに撒き餌を打ち
どこに仕掛けを流すでしょうか


この秋の時期、この磯で私がいつも立つ位置は下図

まず風を背にする位置に立つ
これだけで随分やりやすくなる
次に撒き餌は沖には一切打たず
手前足元の沈み根の上にのみ撒く
払い出しでサラシへ撒き餌が自然に拡散するようにする
仕掛けはサラシの向こうに着水させ
サラシの境目にひっぱり巻く
道糸とウキと刺し餌が一直線になるように張りを持たせる
この時、道糸をサラシに入れてしまうと道糸がふけてしまうので
竿先からウキまでを宙にうかせておき
必ず道糸を潮上、風上におくことに注意する

さて、この時海の中ではどうなっているか
海の中の断面図(想像込み)

足元に撒き餌を打って払い出しに任せた場合
当然、払い出しの勢いで一気にサラシの撒き餌が拡散される
この時期の撒き餌は、その1で書いたように
アミパワーやパン粉が入っていて
これらの拡散性の高い配合餌は特にサラシに拡散していく

サラシがあるのでエサ取りたちは安心して海面に浮いて
ホバリングしながらサラシの中の餌を食べる

この時、本命のグレはとっても臆病で
エサ取りのように海面にすぐには浮いてこない
中層から上層をうかがう感じ

次にこの撒き餌が拡散すると

撒き餌につぶさず配合したボイルオキアミと生オキアミは
粒のまま流され
サラシの沖に向かう波と沖からの寄せる波がぶつかる
サラシの最先端では潜り潮が発生する
そこに拡散性の無い粒のオキアミが吸い込まれ沈んでいく
そのような潜り潮に中層からうかがっていたグレが
下から突き上げるように食べにくる

どこにこの潜り潮が発生するかは見極めずらいけれど
偏向レンズでよく海の中を確認すると
中層から湧き上がる魚体の群れが
あるポイントに集中してうっすらと見えることがある
そこがチャンス

そこにピンポイントに仕掛けを入れる
あとは仕掛けに一定の張りを持たせていれば
秋磯特有の竿をひったくるようなアタリでウキは一気に消し込む
(エサ取りのアタリはゆっくりモゾモゾ沈む)
あとはウキ下を合わせるだけだが、釣れた魚の下あごや飲み込んでいる場合はウキ下を短くする(上あごにかかるように)
エサ取りは下からグレが突き上げてくるところでは
怖くていなくなる

そうすれば、嘘みたいにグレが釣れるようになる(と思うww)

もう一つのポイントとしては磯際もある
図のように足元がオーバーハングして
えぐれている磯が多いが
その陰にグレがついていることも多い
磯際には払い出しの吸い込みがあり
撒き餌が溜まっていて
磯際で思わぬ大物グレが湧いてくることも多い

際狙いの場合は沈め錘を入れ、かつガン玉もうち
際に沿わせて仕掛けを入れる
ガツンときたら一気にあげる
そうしないとグレは奥に潜りこみ岩に張り付こうとする
高切れのリスクもある非常にスリリングなやり取りとなる

私は、秋磯にはこうやって地形と撒き餌の配合の性質と
エサ取りと本命の動きを利用して分離している
まあ騙されてと思ってやってみるべし

ちなみに刺身にすると
カワハギ>フエダイ>グレの順でうまかった






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