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補正予算の財源は借金だ

しばしば議論になるのは減税の財源に関してですが、私は補正予算の無駄を徹底的にチェックすることだと考えています。

まず補正予算の財源はほぼすべてが赤字国債です。

財政均衡を重視する方々は「全ての増税に反対」に異を唱える前に、毎年制約もなく赤字国債を財源にバラ撒かれる補正予算に問題意識を持つことから始めたほうが良いのではないでしょうか。

当noteでは今後も補正予算の無駄について、継続的にレビューしていきたいと思います。

補正予算BS

国債は建設国債と特例国債があり、建設国債は公共事業等に使うと目的が指定されています。一方で特例国債とは単なる赤字補填です。

つまり令和4年5月31日に成立した2.7兆円の第一次補正予算の財源は、すべて国の借金ということになります。

その使途は原油価格高騰対策と今後の備えです。今後の備えってなんだよ

昨年度予算でも6兆円ほど使い切れずに「不採用」となっていながら、本年度も年度始め早々にドンブリ勘定で「とりあえず1.5兆円」て。

国際情勢含めて色々あるから予算に余裕を持たせておきたいのはわかりますが、ほぼフリーハンドで采配できる1.5兆円の借金ってどうにも納得いきませんが…。

下図(2)にはごちゃごちゃと注釈がついていますが、ようは「そこらへんの事案ならなんでも使える」逆に言うと「使い方は考えてません」という意味です。政府もバツが悪いと思っているのが透けて見えますね。

こういう予算が年度末に急に消化しなきゃいけなくなるから、イカキングが建立されたりするわけです。イカキングもコロナ対策予算ですからね!

補正予算概要

あまりのドンブリ勘定に話はそれましたが、今回の論点は「補正予算はほとんど特例国債だ」ということです。

つまりまるっと財源なしの借金であるというわけです。

であれば原価価格高騰対策を事業者補助金にするか、トリガー減税にするかは財源の議論としては差がないということになります。

いうなれば補正予算が成立するかぎりそのアウトプット補助金ではなくを減税としても財源の差はないということになります。

こういうと政策マニアからは減税は単年度にならないなどと指摘を受けますが、補助金だって業界団体の突き上げで単年度という名目のまま慢性化するので、単年度減税を恒久化しようと国民から圧がかかるのと差はないのではないでしょうか。

これは私案ではありますが、どうせ補正予算は全て借金なのだから災害直後の執行済み予算の追認を除いて減税のみ計上できるようにしてはと考えています。そうすれば絶対に減税したくない政府が歳出削減の議論を始めるかもしれません。

念のため付け加えますが、補正予算は無いか最小限であるのが最善です。現実として必要性は認めますが補正予算のチェックは厳しくすべき、そうでなければ社会保障等の歳出削減の議論をいくらしても無駄ではないでしょうか。

(参考)令和4年度補正予算 : 財務省 (mof.go.jp)

では原油価格高騰対策の部分は妥当なのでしょうか。

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