そもそも無理なんだよね~
「そもそも無理なんだよね~」、
それでもやることがお仕事なのかな~?
先日、ある会社の営業所長と話をした。
その時受けた印象が上記の言葉に集約される。
その原因は、
アンビリーバブルな目標!
営業所長といえば、営業所をリードしていく立場。
それなのに「そもそも無理なんだよね~」と心のどこかで感じている。
この時点でその目標はほぼ達成できない。
無理だと感じる原因としては、次のようなことが考えられる。
1.目標に対する納得性の低さ
(この時点ですでに無理だと感じるのだ。)
2.割り算だけの目標設定
(経営層が数字をこねくりまわすだけ、数値の割り算だけなら誰でもできる。)
3.評価を意識しすぎた運用
(成果主義により、目標を高めに設定する。本当の目標に30~40%上乗せする。)
4.浅い振り返り
(時代と現場は大きく変化しているのに、昔の成功パターンを踏襲している。)
営業所長の悩みを聞いていると、目標達成が無理だと感じる原因はだいたい上記4つに集約されるのだ。
そして、現場が目標達成が無理だと感じている会社では、休憩時間やタバコを吸う雑談でこのようなささやきが聞こえる。
「あんな現場を知らない役員からの要求をそのまま受けて、無理矢理、数字をノルマとして押しつけてられても、無理なものは無理なんだよ!」
もはや「やる気の喪失」ということに止まらず、怒りとなっている。
文句ばかり言っていても仕方がない。
「で、どうするのよ?」「この状況!」
誰でもアンビリーバルな目標をまじめに捉えると、それだけで思考停止となり動けなくなる。
アンビリーバブルな目標数値の達成を意識するのではなく、目の前の目標、その日1日で達成可能な目標を達成することに意識を向けるのである。一歩ずつ、一歩ずつ確実にできることを意識する。そうでないと、誰でも気が滅入ってしまうから。
そのためには、状況をよく分析して上司と部下でよく話し合わなければならない。(目標数値への意欲ではなく、目標への行動意欲がわく戦略と戦術を・・・)
言われたことに対して無理だと思い、思考停止となり、意欲を無くし、何も行動しない組織の未来は確実に無い。
無理な中でも、今、ここ、自分たちにできることを考え行動を積み重ねる組織には、必ず未来が訪れる。
運がいいなんてありえない。
チャンスは地道な行動を積み重ねている組織だけにやってくる。
人生で最も大切なこと、それは 笑顔で心穏やかに生きること。これだけで、私たちは、人として価値がある。これだけで、私たちは、まわりの人に貢献でき、まわりの人を幸せにできる。