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子どもの正面に座ってご飯を食べるということ

食事の時、家族の座る位置は、だいたい決まっていると思う。

何故、その位置関係になったのかと言えば、
子どもの食事のサポート役が子どもの隣として、最優先で確定し、
その後は、テーブルの広さや配膳のしやすさで決まっていく。
食育やマナーのことは、あまり考慮されない。

でも、あるとき気がついた。
子どもは正面に座って食べている人とそっくりの食べ方をしてる。
正面に座っている人が意識していない癖まで、そっくり真似してる!

子どもの隣に座っている人が、箸の持ち方やマナーを説明し、
お手本として見せていても、子どもには効果が薄く、
お手本という意識が薄い状態で子どもの正面に座っている人が
子どものお手本になっているとわかり愕然とした。

そして、自分も同じだということを思い出した。
子どもの頃、自分の正面には父親が座っていた。
父親は、とても綺麗に焼き魚を食べる人で、食後の皿には、
標本のような骨しか残らなかった。
父親から綺麗な焼き魚の食べ方について説明された記憶はないものの、
「お父さんみたいに綺麗に食べるね」
と、家族から言われて育った。

日々、子どもの正面に座ってご飯を食べるということは、
子どもにとって「いちばんの」食事の先生になる、
ということと同じなのだ。
だから、子どもに望む食事マナーを実践するのが、
子どもの正面に座って食べる人の役割と心得る必要がある。

ご飯ひとつで大げさだと感じるかもしれないけれど、
箸を正しく持てる人、魚を綺麗に食べられる人、
そして、おいしく楽しくご飯を食べられる人が
子どもの正面に座った方がいいと思う。

ちなみに、焼き魚を頭から尻尾まで背骨を折らず、
標本のように食べることができるのは、
自分の数少ない特技だと密かに思っている。

<感謝の気持ち>
そのべゆういち 様、おいしそうで暖かな画像ありがとうございます。
食事の時、子どもの正面に座るのは、というテーマと魚の話題の両方を満たす奇跡的な画像の出会いに感謝しています。

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