公認会計士試験か税理士試験か、どっちを選ぶ?【150円】

 会計系資格の最高峰と言えば、公認会計士か税理士であろう。制度的には公認会計士の方が上位だ。何故ならば、公認会計士は公認会計士法上、税理士を兼ねることが出来る。だが税理士は公認会計士を兼ねることは出来ない。(という理由で公認会計士協会と税理士会は仲が悪いこともある。)あとちなみに、公認会計士も税理士も両方、行政書士を兼ねることが出来る。さらに蛇足になるが、弁護士も税理士を兼ねることが出来る。

 一般に、公認会計士は早慶をはじめとした高学歴の学生等勉強に自信がある者が受け、税理士は商業高校出身で成績優秀者だった者や社会人がコツコツと受けるという風潮がある。

 さらに大きな特徴が、公認会計士は7科目を同時に合格しなければならない。一方税理士は5科目であり、さらに科目合格制だ。1度合格した科目は生涯有効だ。

 ここまで聞くと、勉強に自信が無い場合は税理士を選択すると良いと思うだろう。

 だけれど、あえて言う。

絶対に公認会計士試験の方が良い。

 何故ならば、色んな方面から怒られるかもしれないからあまり言いたくないし、これはあくまでも持論だが、

税理士試験の方が実は難しい。

 まず公認会計士試験と税理士試験の科目を比較してみよう。

【公認会計士試験】
・財務会計論(簿記論)
・財務会計論(財務諸表論)
・管理会計論
・監査論
・企業法(会社法・商法・金商法)
・経営学、統計学、経済学、民法のうち1科目
・租税法(法人税、所得税、消費税)

【税理士試験】
・簿記論(財務会計論)
・財務諸表論(財務会計論)
・法人税か所得税のいずれか
・相続税、酒税、国税徴収法、消費税、住民税、固定資産税、事業税のうち2科目
(実は税理士試験で受験する税法は3科目だけなのである)

財務会計論と税法が両試験で被っているが、財務会計論については、当然に遥かに公認会計士試験の方が難易度が高く、税法については当然に遥かに税理士試験の方が難易度が高い。

 ここまで見ても、やはり公認会計士試験の方が圧倒的に難しいと感じるのが自然なのではないだろうが。

 しかし、税理士試験にはカラクリがある。それを紹介したい。

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