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【30代未経験がコーディング学習を始める前に用意すべきもの~その2~】

こんにちは!
Liall.(リアル)の藪内です!

私は30代で未経験のWeb業界に興味を持ち、職業訓練校を経て、現在はフリーランスチームLiall.にてディレクション業務をメインで担当しております。
「Liall.ってなに?」という方はこちらから是非サイトを覗いてみてください!

今回、自分のように30代でWebに関する勉強を始めてみようかなと考えている方向けに、事前に用意しておくべきものをまとめてみました!
シリーズを通して、心構え的な内容から、実際に用意しておいた方がよい道具まで紹介しております!
シリーズ2本目は、道具・時間・協力者についてです!
あなたの参考になれば幸いです!

【道具】

道具


先に結論だけ書いておきます!
私なりに考える、学習前から用意すべき最低限の道具は以下となります。
・パソコン(仕事をする気なら最低限セキュリティソフトは入れておくべきだとは思います)
・AdobeXD(ひとまず無料版で十分)

最低限以上の道具が知りたいかたは、このまま読み進めてくださいね!

まず学習を始める段階で、どのような道具を用意すればよいか?
ここに関しては、大きく分けて2通りの意見があると思います。


⓵最低限の道具で初めて、なるべくコストをかけずにチャレンジ派。
②最初からしっかりと道具を揃えて、形から入るほうがコストがかかる分、自分を追い込める派。

おそらくですが、Web界隈では⓵のコストを最低限に抑える派が人気というか、主流だと思います。
もちろん、家にパソコンがないのであれば購入が必要で、それ自体は大半の人にとって結構なコストだとは思います。
ですが、パソコン以外の教材やサービスに関しては、無料で受けられるものがあったりするので、コストは結構抑えられると思います。
⓵を選ぶ人は、最低限パソコンがあれば学習をスタートできると思います。

一方で②を選ぶ人は、初期段階でコストがかかります。
パソコンだって、自宅に一応あるけど、今後仕事を受けることを考えて新たにパソコンを用意する。
そもそも独学じゃなく、プログラミングスクールに通うのであれば授業の費用が発生します。
長時間座っていても疲れない椅子や、ブルーライトカットの眼鏡なんかがあれば、長時間学習しても疲労がたまり辛く、学習効率があがります。
また、パソコンの中に入れる各種Adobe製品のような有料ソフトも、案件を受ける前から実際に触って学習を進めれば、案件を受ける際に自信になります。

さて、あなたはどちらの学習方法が自分にとってベストだと思いますか?

ところで話は変わりますが、あなたが仕事で契約書を作る必要に迫られたとします。
当然ですが、普段の業務を行いながら契約書は作成する必要があります。
しかも相手は外国の企業のため、契約書を英語で作成する必要がある場合、あなたは以下のどの方法を選びますか?
・自力で必要な内容や、取引企業が属する国の法制度、商慣習等を調べ上げ、英文契約書を作成する。
・必要な内容や取引企業が属する国の法制度、商慣習等を調査することは専門家に任せ、英文契約書は自力で作成する。
・全部専門家に依頼する。
専門家に依頼する範囲が増えれば増えるほど、コストはかかります。
しかし、あなたが苦慮する時間を減らすことができます。
あなたの時間が減らなければ、本来のあなたが処理すべき業務を進めることができます。

ちなみに私なら、自分の収入を時給へ換算したうえで、契約書にかかる時間を算出します。
時給×契約書にかかる時間ー専門家に依頼した際のコスト≧0
上記が成り立つ間は当然依頼しますね。
私自身、現段階で英文契約書の知識が必須だとは思っていないので、
時給×契約書にかかる時間ー専門家に依頼した際のコスト≧5万円
くらいまでなら依頼すると思います。
それで手に入れた時間で将来へ繋がる仕事を少しでもこなします。

これは道具に関しても言えます。
家にあるパソコンがあまりに古い場合、確かに動きますからそのまま使用すればコストは発生しません。
ただ、あなたが学習をするうえで処理待ちする時間が増えたり、せっかく進めていた制作作業途中でフリーズしたりする可能性があります。

また実際に業務としてコーディングを行っていくうえで、例えばXDやPhotoshopといったAdobe製品を利用してデザインカンプから数値を取得する必要があります。
もちろん、XDは無料で利用できるので、XDだけ使用して副業としてコーディングすることも可能だとは思います。
ですが、IllustratorやPhotoshopといった製品を使用して組まれたデザインカンプもまだまだ現役です。
そういう仕事は受けないのであれば、受注可能な案件数自体が減ります。
その働き方で設定したKGIやKPIは達成できそうですか?

独学で無料サービスを受ければ、コストはかかりません。
ですが無料サービスの質が、有料サービスの質と同等以上だと思いますか?
プログラミングスクールで習う内容が、無料サービス程度だとしたら、そんなスクールが運営を長く続けることができると思いますか?

無料サービスは確かに学習の入りとしては優れています。
「自分がそもそもやっていけるだろうか。」「コーディングってどんな感じなんだろうか。」
こういった悩みを実際に体験することで解消してくれます。
また、20代の金銭的に余裕がない学生や、働きだしたばかりの人には、コストをかけたくてもかけられない事情があります。
家庭の事情で金銭的な負担をなるべく軽くしたい30代、それ以上の方もいると思います。

ところで、30代のあなたがわざわざ未経験のコーディングを始める理由はなんですか?
副業で月に5万円程度を稼ぎたいからですか?
月に5万円を、例えばクラウドソーシングを利用した副業で稼ごうと思われるなら、コストを抑えて学習を始めても良いと思います。
ですが、私のように30代で未経験のWeb業界へチャレンジしようと考えておられるなら、コストは最初にある程度かけることをオススメします。
頑なにコストをかけないようにする人がいますが、コストを抑えるというのは、基本的に学習効率が落ちると考えたほうが良いです。
もちろん、ご事情によってはコストをかけたくてもかけられない人もいると思います。
そういった人は、「コストをかけているライバルたちと同程度の知識を得るまでに、ライバルたちより時間がかかる」前提で、KGI・KPIをたてるべきです。

逆に「コストをかけることもできるけど、なんとなく勿体ない気がする」。
こういう考えの人は、未経験業界へチャレンジすることに向いていないと思います。
厳しいことをいいますが、あなたが採用側であったとして、必要なスキルを習得することにコストをかけられる人材と、そうでない人材のどちらを採用したいですか?
Web業界は学習の継続が必須だと言われています。
常に新しい技術が生まれ続けるわけで、そういった技術を学ぶには書籍を購入したり、休日にセミナーや勉強会に参加したりする必要があります。
コストを理由なくかけてこなかった人に対して、そういう努力をしてくれそうだなと思う会社は残念ながらほぼないと思います。

むしろ30代未経験は、学習を始める前からきちんと計画を立て、それに則って必要なコストを支出し、学習を進めたことによる計画性の高さや実行力を最低限備えておくことが必要だと私は思います

そういった経験から、私なりに考える最低限以上に準備できる余力があれば、準備したほうがよいものが以下になります。
・自分が学習する内容やツールの書籍(かならず最新のものを、まずは2冊ずつ程度)
・机と椅子とブルーライトカットの眼鏡(疲労度軽減できたほうが、集中力が続くので)

さらに、学習が進めば順次用意して、学習・利用すべき道具(有料限定)が以下になります。
・利用予定サービスの有料版(Progateやドットインストールといった無料サービスも無料の範囲だけより有料範囲まで勉強すべき)
・Adobe等、仕事をしていくうえで利用が必要なツール
・サーバー(仕事を受けることを考えているなら、有名どころのサーバーに自分のポートフォリオをあげることで、少しは慣れることができます。転職希望のポートフォリオ用限定というならば無料サーバーでも良いとは思います。)

なお、どんな書籍がオススメなの?
パソコンはどの程度のものを用意したらいい?
などについては、また別に記事を書きたいと思っています。

【時間】

時間


これは、なんだかバカにされそうですが、本当に大事なんです。
社会人の学習時間の確保が難しいのは、前回記事で説明したとおりです。
だからこそ、例えばお仕事の繁忙期等に学習のメインとなる時期を設定しないことが大切です。

もちろん、学習時間ばかり気にしても仕方ありません。
世の中には、「Web業界へ進みたいなら、学習時間でなく、何ができるようになったとか、案件で稼ぐ金額を目標にすべき」という強烈なまでの正論を述べる人がいます。
私もそう思います。
ですが、実際問題として学習の初期段階に、上記目標を設定するのは難しいわけです。
確かに、「HTMLで文字を表示できた」「CSSで書いた文字の色を変えれた」のように、学習の初期段階でも出来るようになる、と言えることはあります。
ですが初心者は、学習初期で出来るようになることがそもそもわかりません。
逆に簡単にできそうと思っていたことが、実際は結構難しいことだったりします。

だからこそ、初期段階では学習時間を一つの目標に設定することは悪いことではないと思っています。
そして、学習のリズムを作ることも重要です。
また、何か出来るようになることを目標とすべき時期がきても、その何かが出来るようになるには学習時間を設ける必要があります。
そういう意味で時間を最初に確保して、その時間を学習に捧げるという目標が私は大事だと考えています。

具体的には、
・仕事を継続されている場合:週30~40時間
・仕事を辞めて学習に集中できる場合:週70時間以上

この時間を最低3ヶ月は確保できることが必要かと思います。
逆にこの時間が確保できない場合、学習期間が延びる可能性を見込んで計画を立てたほうが良いと思います。

Web制作のコーディングに絞った場合、上記時間を3ヶ月も確保しなくとも、一通りの学習は終えられるはずです。
ただ、実際に模写コーディングを行ったり、自分のポートフォリオを作ったりするとなると、最初は結構な時間がかかります。
私も最初は、レスポンシブでもなんでもないうえに、要素も少ないトップページ一枚を模写コーディングしようとして、8時間近くかかりました。
おそらく、あなたも最初は同じように時間がかかると思います。
そのため、3ヶ月の間は上記時間を確保するように、最初に準備しておかれることをオススメします。

【協力者】

協力者


ご家族がいる方は、まずそのご家族が協力してくれないと厳しいです。
金銭的なこともそうですが、勉強時間を確保するためにサポートしてくれる家族と、非協力的な家族では明らかに学習効率が変わります。
お仕事を継続している場合は、社内での協力者がいるとなお良いです。
会社によっては、スキルアップのための勉強を行っていることを伝えれば、残業等に融通をきかせてくれるケースがあります。
そうでない場合は、いかに定時で帰宅するかが重要になります。
業務時間内で抱えている案件を全て処理できるように、仕事を効率的に進めるための同期やメンバーがいると良いと思います。

学習を始める前に協力してくれるのは以上となります。
ただ、学習を始めた後に協力してくれる仲間を探すのも重要です。
職業訓練校やプログラミングスクールでは、自分と同じように目標に向かって頑張っている人がいます。
そういった人とは、切磋琢磨しあえる仲間になっておくと自らのモチベーションが上がります。

また、モクモク会等に参加するのも良いかもしれません。
執筆時(2020年4月)はコロナのせいで流石に現実で集会をするのは自粛となってていますが、オンラインでモクモク会をやっておられるケースもあるようです。
実際に活動している人の話を聞いたりすることは勉強にもなりますので、オススメです。

【終わりに】


とりあえず必要なものについてざっくりとまとめました。
協力者の存在や時間の確保等、自分の裁量だけではどうにもなりにくい部分についても、調整力や交渉力、計画性の高さを身に着ける機会と捉えて準備を進めると良いと思います。
同じ未経験でもなかなか20代と同じようには扱ってもらえないのが実情ですので、コーディングの技術以外に何を上積みできるか、自分自身と向き合っていきましょう。
次回以降は、30代未経験から実際に就活せずともWeb系企業からお声がけ頂いた私が、実際に利用しているサービスや書籍等を深く掘り下げられたらと思います。

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