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プラスチックリサイクルの現状

回収プラスチックの約60%は焼却処理

なぜ、焼却処理してリサイクルというのか不思議に思いませんか?
プラスチックも熱量を持っているので燃やすことで燃料になるので、原油や燃料ガスを削減できるのでこの分がリサイクルしているという考え方です。

しかし、実際は燃焼することでCO2を排出するので、#カーボンニュートラル の観点からもリサイクルとは言えないということが最近の考え方になってきています。
アメリカでは、サーマルリサイクルを除くリサイクル率が50-60%かつ一般家庭での#コンポスト 普及率が徐々に高まっているようです

2019年の日本の廃プラスチック類の総排出量850万トンのうち、約85%の726万トンがリサイクルされているというデータがあります。

そのうち、約60%は#サーマルリサイクル として燃焼、#マテリアルリサイクル は22%、#ケミカルリサイクル は僅か3%しか実施させていません。

サーマルリサイクルはリサイクルでないと考えると、リサイクル率は25%までになってしまいます。

いわゆる #プラ新法 が2022/4に施行され、回収率は増えていくのですが、今の状況ではマテリアルリサイクル率は低いままかつ過去な10年近く横ばいので、今後は今まで以上に一般家庭からのプラスチックを減らす取り組みが重要になってくると思います。(その理由は別の機会に)


なぜマテリアルリサイクルやケミカルリサイクルが進まないかというと、主な原因はコスト、品質、技術力です。

加えて、一般的に再生プラスチックは見た目も悪く、消費者にとっては魅力的ではないことが多いと思います。
これを解決するため、海外や日本で様々な取り組みがされています。

例えば、

@kigu.coffee さん
取り扱いをされている@orea.uk のホルダー は再生プラスチックを使用されていますが、デザイン性も高く、一つとして同じ模様がないのでオリジナリティのある製品です。



@plarial さん
京都で廃プラスチックをアクセサリーなど唯一無二の製品に#アップサイクル する活動をされています。
従来の再生プラスチックには見られない高いデザイン性やオリジナリティがあり、購入意欲をくすぐる商品だと思います。

ケミカルリサイクルは高い技術力と設備が必要なので、大手化学会社でないと取り組みができない状況です。
ケミカルリサイクルは、プラスチックを油化し、それを精製することで再びプラスチックの原料にすることです。
この技術が確立し、省エネやCO2排出に貢献できれば、石油由来の新規プラスチックの生産量は減るはずなので、#脱プラスチック が進むことが期待されます。

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