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『ポラリスが降り注ぐ夜』が芸術選奨新人賞を受賞

この度、李琴峰『ポラリスが降り注ぐ夜』(筑摩書房)が、第71回「芸術選奨文部科学大臣新人賞」文学部門を受賞しました

「芸術選奨文部科学大臣新人賞」は「芸術選奨新人賞」とも呼び、文化庁主催の賞で、各年度「芸術各分野においてその業績により新生面を開いた芸術家に対し贈られる」賞です。

文学、演劇、映画、音楽、舞踊、文学、美術、放送、大衆芸能、芸術振興、評論等、メディア芸術、計11部門あります。

文化庁の発表によると、『ポラリスが降り注ぐ夜』への贈賞理由は以下の通りとなります。
「新宿二丁目のバー,ポラリス。そこに集う人々の姿を通して,李琴峰氏は鮮烈な愛のかたちを「複数形」で描き出した。我々は今なお,いわゆる性的マイノリティーの人々を正常・異常のカテゴリーで捉えがちだ。「ポラリスが降り注ぐ夜」はそうした線引きのはざまで苦しむ若者たちの,悲痛な,しかし連帯と変化への希望に満ちた物語である。台湾からやってきた作者は力強い筆遣いで,内向しがちな現代日本の小説に清新(せいしん)な風を吹きこんだ。氏の受賞にふさわしい珠玉作である。」

また、選考経過については以下のような記述がありました。
「文部科学大臣新人賞については,様々な性的マイノリティーの集まるバーを舞台に,そこに関わる人々の姿を丹念に描き,東アジアの現代史や歴史を背景に,政治運動,文化的多様性,差別といった様々な問題に果敢に切り込んでいった李琴峰氏の「ポラリスが降り注ぐ夜」が,やはり圧倒的支持を得て受賞に至った。」

今回の選考委員は、尾崎真理子、栗木京子、篠田節子、沼野充義、野崎歓、正木ゆう子、松浦寿輝(敬称略)の7人です。

受賞者一覧は以下のURLです。
https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/pdf/92861001_02.pdf

受賞自体はもちろん嬉しいことですが、より大切なのは、作品がきちんと読者に届くことです。
この受賞がきっかけとなって、『ポラリスが降り注ぐ夜』がより多くの読者に読まれることを、切に願います。

『ポラリスが降り注ぐ夜』、引き続き宜しくお願い致します。


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李琴峰

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作家、日中翻訳者。台湾出身。最新刊『星月夜(ほしつきよる)』⇒ https://amzn.to/3i50f9u。群像新人賞優秀作。芥川賞、野間新人賞候補。 公式サイト→http://likotomi.com