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旅をするときには。

ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。

こんにちは。Li Kongです。如何お過ごしでしょうか。

今回は旅の極意について書き記したいと思います。

一つ、「予定」を立てろ。
二つ、考えるな。
三つ、調べすぎるな。

いい旅とわるい旅の両方をしてきた私にとって、この三つは絶対に外せない極意となっております。

一つ、「予定」を立てろ、についての解説。
これはすなわち、「予定」を立てろ、ということでございます。
気になるお店とその場所を手帳にでも記しておく。行きたい博物館や海辺を頭に入れておく。もし同伴者がいるならば、共有しておく。この時、同伴者に任せっきりにしてはなりません(任せっきりにする、という「予定」を同意つきでたてている場合を除いて)。何事もそうですが、「よ~し、今から〇〇をするんだぞ!」と思った上で〇〇をするのと、「あー」「うー」とか主に母音を発しながらその〇〇をするのでは、気の持ちようが大違いなのです、まあ至極当たり前のことなんですが・・・・・・。予習をしてから行ったら、尚いいのかもしれない。この土地には昔こういった人々が住んでいて、そしてこういう産業が盛んで・・・・・・等々。まあ過ぎたるは及ばざるがごとしなので、気合いをいれるのもほどほどにした方が良さそうですが。

もちろん、予定を立てない、という「予定」を立てるのもアリです。ただ漫然とした上で予定を立てていないのではなく、予定を立てない。そういった気楽な旅もまたよいでしょう。

二つ目、考えすぎるな、について。
これはもしかしたら私だけなのかもしれないのですが、考えて考えて、ずっと考えて、そしてまた考え抜くと、ぷつりと「もういいや」の境地が訪れるんですね。おまけに、こうやってGWとかに旅行しようとするのも、自分の意思のように思えるけど、実はそういうふうに思わされているだけなんじゃないかな、と、そんな風に思えてくるんでございます。GWにどこにも行かず、ずっとアーレントの著作を読んでいたよ、って言ったら、一般的には「え~もったいない!それ楽しいの?」ってなるわけですが、残念ながら私にとってはそれが楽しんですな。楽しいだけではなく、最早至上の幸福になっているのである。私の心の奥底に、やっぱり図書館でずっと本を読んでいた方が楽しい、という気持ちが目立たなくてもすやすやと眠っている限り、私が旅行することに対する私自身の疑義は晴れないのでございます。と、このようになってしまったら、もう終わりです。旅行になど行けません。ずっと図書館だかどこかで本でも読んでなさい、っていう結論になるので、こういう思考になりそうなときは、Uptown Funkを聴いて思考をシャットアウトしよう!そして曲を聴く前に考えていたことを思い出せなくなったら、また旅の予定を立て始めよう。

三つ目、調べすぎるな、について。
これは答えは簡単、行った気になってしまうからダメです。例えば、Aという場所に行きたくて色々調べているとする。そしたら、ふと、「あ~満足した!」って瞬間が訪れて、そのままパソコンの電源を落としてしまうんですね。そして、自分がなぜAについて調べていたのか、何に対して満足したのかすっかり忘れてしまって、コーヒーでも淹れるのです。そしてすやすや寝てしまうのですね。だからダメです。

考える人に旅は向いていない。テレビで流されたことに素直に魅力を感じ、けなげに車を出す人こそ旅に向いているのだ。



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