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国家神道の犠牲者は現人神 中編

前回の続きです

裕仁昭和天皇の皇太子の時、迪宮(みちのみや)殿下の初等科など学生時の養育日誌など資料が残ってます。そこには等身大の少年の姿が見受けられます。自然が好きな、ちょっと変わった少年かのような表現です。
現人神と国民を洗脳しようとしてたら、こんな記録は戦時下にとっくの焚書です。天皇陛下万歳とはスローガンに過ぎないのがわかります。
「大切な人のためにワクチンを」というスローガンのように。

関東軍が起こした張作霖事件を誤魔化した田中義一総理大臣を、昭和天皇は叱責し辞任に追い込みました。その後に軍隊との板挟みで田中首相は切腹自殺。以降、政治に口出ししなくなりました。
私心の葛藤を感じます。
もし昭和天皇が国民を苦しめる支配者側なら、この記録は消されるはずです。

弟である秩父宮は、昭和天皇に対して親政(天皇による直接政治)の必要を説き、憲法停止も考えるべきと意見し、昭和天皇と激論となり、断じて不可とした記録が残ってます。
現人神や支配側ならこんな話は焚書モノです。
憲法停止して指示通り出来るはずなのに自ら止めてます。支配側ではない証左です。
秩父宮殿下を天皇に替える動きも記録に残ってます。その方が都合が良いのに、なってません。

5.15事件も2.26事件も、両サイドの具体的な証言がたくさんあります。もし昭和天皇が指示してたり事前に知ってたら、一方的にどちらかが悪に仕立て上げられたり、食い違う証言があったりするはずです。
両サイドの利権のぶつかりなのに、君側の奸などと常に天皇は利用されます。陛下の意向は無視して。
当時の国民は、クーデターを起こす将校たちを同情し嘆願書が集まりました。戦争を望むのは政治家よりも国民でした

投稿本日、2月26日!
特に2.26事件は、詳細な複数の角度からの証言があり捏造できる余地がありません。
この事件を知るほど、世界から追い込められた故の悲しい現象、決起した将校にとっても、鎮圧を命じた昭和天皇にとっても、張り詰めたがための掛け違いを感じてしまいます。


陸軍大将の奈良武次は、昭和天皇を脅迫したり聞こえないふりした記録もあります。その後、昭和天皇が組閣や撤退を命じても、陸軍省の論理が優先されて行きます。陸軍は陛下の意向をことごとく無視します。むしろ国民は軍を支持してたからそんなことも出来ました。

松岡洋右は天皇に反して国際連盟を離脱しました。喜んだのは軍部と国民です。
リットン調査団もそうですが、欧米列強は自分達にも分け前よこせと言ってただけです。離脱なんかせず、利権を欧米にも分ければよかったのです。どうせ正義なんて無いのだから。

昭和天皇の意に反し、ついに米国と開戦します。
開戦直後、伊号潜水艦が沈没され暗号書を奪われてしまいました。それによって珊瑚海開戦、ミッドウェー海戦と暗号解読されたのが敗れた原因です。
それぐらい通信手段が限定されてました。
国内ではコミンテルン共産主義者を排除するために、共産主義者同士の連絡も相当警戒されて、工作活動が制限されていたでしょう。
昭和天皇といえども、連絡手段がありません。
他国のイルミナティと連絡しながらなどと陰謀論者が言いますが、テレパシーやチャネリング以外は無理な状況です。

昭和天皇の霊力で東京に原爆を落とさせなかったと言う人もいます。そんな力があれば、他のことを色々やってます、アホくさい。
確かに国民が知らないことを知っていた可能性があります。しかし「知っていた」と「率先して行った」とは違います
原爆のスイッチを自ら押したなどと言う陰謀論者がいます。何のために?、整合性が取れません。
現代でも難しい遠隔操作技術はありません。
米国のみならず、ソ連もドイツも核兵器開発を進めていました。世界共通の科学なのです。
どんな極秘情報も規模がふくらみ携わる人が増えれば必ず漏れます。開発は大規模なものですし、陰謀も数人でないと当時でも隠せない。
だから核兵器の存在と敵国への使用を「知っていた」でしょう。世界情勢としてでも。

陰謀には目的と理由があります。
また次回に続きます。


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