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外貨建て保険の中身

ツピさんやayuさんの質問もありまして、いい機会なので、
外貨建て保険について、私の考えを記したいと思います。

まず単純に、外貨建て商品の投資と保険の投資を組み合わせてます。
言い換えると、外貨リスクと保険リスクを両方取らされてます。
保険も投資です。健康リスクと時間利益を天秤にかけた金融投資です。
マイホームのローンも、借入による不動産投資です。
バランスシートで言えば債務超過ギリギリのハイリスク投資です。
(別の機会に書くかも)
でも家は住む実益があるから、そのリスク以上の喜びがあり良いとは思います。
しかし、生命保険や入院保険は、人の不安を利用した金融機関の利益商品です。不幸が起きない限り絞られる一方です。

保険の公式です。
払う保険料=僅かな確率の保険金 + 金融機関の利益
金融機関は、その保険金を払う確率と集めた金の自己運用投資利回りを相殺し、利益を出るように計算したのが保険料です。

日本が低成長低金利の時代になり、利回り出せず保険料が高くなり、誰も買ってくれません。
なので竹中平蔵の前から金融ビッグバンという妙な名前で、金融規制改革が起こり、外貨建て商品を組み合わせられる商品が、銀行でも外資系保険会社でも、多くの法人から売れるようになりました。
リーマンショック前は米国でも金利は比較的高いから、大量な外貨建て商品が売れました。
3%、5%と期待利回り(当然確約ではない)の数字だけ見れば、ポイントカード還元率より遥かに低い国内債券利回りに比べれば、魅力的な数字です。
当然複雑怪奇な商品です。
何年も解約できない時間利益を喪失させ、外貨建て仕組み債で何重もの手数料がかかり、保険は投資信託のように内部の手数料の開示義務が無く利益出るよう勝手に設定し、金融機関が得するビジネスモデルです。
消費者が複雑で理解できないのではなく、理解させないように複雑にして誤魔化すように設計されてます。
他の投資商品は、投資先開示義務がありますが、保険は何を運用してるかわかりません。
当然、販売員も複雑で理解してなく、何を運用してるか知りません。
(注射の成分が黒塗りなのと同じ。打つ医者も中身知らない)

もし私であれば、
外貨建て保険を年に50万円保険料払うのであれば、
10万円の掛け捨て保険に入り、40万円の外貨投資をします。
やってること同じで、これで手数料分以上の得があります。



「金融商品の話は金融機関がスポンサーになってないところから調べる」

信用ならない情報発信元を挙げます。
・テレ東の経済番組。CMは金融機関が多く、解説者は証券会社所属などポジショントークだらけ。
・マネー雑誌や経済特集。広告は金融機関多し。編集もライターも全然わかってないから、結局金融機関情報の寄せ集め。
・セミナー。言うまでもない。(スピ系も同じかも)
・薦めるブログ。アフィリエイト収入を狙う。

では、信用なる情報はどこか。
批判しているブログとか、批判している書籍とか。
お薦めする情報と批判する情報を、両方知ると見えてきます。

売りたい売りたいの声高い世間の中で、微力な声で得にならない警鐘の声を拾い上げないとならないですね。(注射の時と同じかも)

私も微力の微力ながら、答えられることは答えます。
「追加の質問があれば、コメント欄へどうぞー。」
恋の悩みも答えます。

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