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子どもは気づいている

5歳の頃です。
友達と外で遊んでる時に、あるオジサンが近づいてきました。
汚い感じで、今思えばホームレス風でした。
そのオジサンは、帰りの電車賃が足りなくて困ってる、30円貸してくれないかと5歳の私に言いました。
まぁ困っているし貸すだけならいいかと小遣い残りの30円を渡しました。
5歳ながらに、どうやって返すのか考えましたが、まぁ大人だったらわかるのかなと思いました。

数日後、別の場所で、そのオジサンが私を見て近づいてきました。
返しに来てくれた、大人はわかるもんなんだ、と思いました。
オジサンは、帰りの電車賃が足りなくて困ってる、50円貸してくれないかと言いました。
倍近くに上がってる!ものすごいインフレだ!
とは、5歳の私は思いませんでしたが、とまどいながら逃げました。

初めて大人の欺瞞を知った体験でした。
成長してから、騙す子供の顔ぐらい覚えとけと思いましたが、まあ大人の子どもへの雑さですね。

小さい子どもは、大人は正しいことを知っている、スゴイ存在だと思ってます。
しかし徐々に、大人の欺瞞や詭弁を知って気づいていきます。
その電車賃の出来事も、女の子だったら、あったこと全〜部をお母さんに話す子もいるでしょう。
男だった私は親に言いませんでした。
「だから気をつけなさいって言ってるでしょ!」
などと、悪いことしてない自分がどーせ怒られると思うから。
そのくらいの大人の勝手さは5歳でも気づきます。

そして大人と同等レベルに分かるようになった時、それが反抗期です。

しかし、子どもは思っていることを言語化する論理化する能力は全然足りてません。
だから「うるせえな」としか言えません。
それを親が、反抗期だからとか年頃だからとかレッテルを貼るから悪化します。
親が「何を考えているかわからない」と思ってると、子供は「俺(私)の事を何も考えてない」と思われます。
成長の証だとか上から目線で考えるから、子供は腹立たしくなります。
親の詭弁や誤魔化しや正当化を気づくから、反抗するのです。
ただ、子どもにバレただけです。


長くなったので、また別の機会に反抗期について持論を書きたいと思います。
「そんなお前の持論はどうでもいいよ!読みたくねー!」というお方は反抗期です。

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