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治療を続けて感じたこと〜中途半端に決断しないで〜

治療を続けて感じたこと

今日は僕が治療を続けて感じてきたことを書いて行きます

現在ホルモン治療を始めてから10年が経ちます
本数は数えてないので確かな数字ではないですが約200本くらいだと思います。
SRSを終えた今でも1ヶ月に1本打っているのでこれからも増えて行きます。

前回の記事の治療を初めて感じた事は注射を打ち始めてから変化が起こるまでの過程で僕が感じたことですが、今回の記事はホルモンが安定し、体の変化がある程度落ち着いてからの話になります。

まず体質が凄く変わりました。
風邪なんて全然引かなかったのに、頻繁に熱を出すようになりました
高熱って訳ではなく程よく体が怠くなり動くのが少しだけ辛い。
中途半端な体調不良が定期的に来るようになりました
この頃は血液検査などしておらず必要性を感じていませんでした。
少しでも早く体の変化を求めていた僕は2週間の周期すらも早めてしまい体に負担をかけてしまっていたんだと思います。

一応病院からは半年に1回の血液検査を勧められるのですが僕が初めて血液検査をしたのは2.3年たってからでした。結果次第では周期を変えたり、量を変えて貰いたいと思って行ったのがきっかけでした。

その時は男性ホルモンの量が多いとのことで周期を2周に1本から3周に1本に変更しました。
そしてそこからまた血液検査をせずに何年か経ち、体調不良が続くようになりました。
そこでようやく血液検査をしたのですが、結果は【多血症】
ホルモン治療をしている人に多いと聞いていましたがまさか自分がなるなんて思っていなかったので、この時にようやく血液検査の必要性を感じました。
多血症の処置としては血を抜くことが必要になってくるので、病院の先生から勧められたのは献血でした。
瀉血(しゃけつ)と言う病院で血を抜いて貰う方法もあるのですが、病院でやると3000円くらい料金がかかります。

そこで僕は献血で抜いて貰おうと思い献血をしに行ったのですが、規定の体重を満たしていなくて、成分献血と言うやり方で献血をしました。
それがまた体調不良の原因となり良くなるどころか余計に悪くなってしまったのでその後は病院での瀉血治療に切り替えました。

その後今までに3回ほど多血症になりその度に病院で瀉血しています。
注射を打つ前、し始めた時には注射を打つデメリットを把握した上で治療を始めましたがまさか自分がここまで体に響くとは思っていなかったので体調管理を怠った事を反省しました。

その他にも肝機能の数値が高くなったりと体に負担がかかってきていることを検査をする度に思い知ります。
覚悟の上で始めた治療ですが、ここまで体に響くと思っていなかったので治療を続けて行くことがどれだけ自分に負担をかけているか、体調管理を怠るとあっという間に体調を崩してしまうことがわかりました。

その一方で生活しやすくなったと思うことも増えました。
5年くらい経ってから髭がしっかり生え揃ったり、声も安定する。
体つきもだいぶガッチリしてきてパス度はグンと上がりました
身長が152㎝とおチビですが職場のカミングアウトしていない子からは純粋に小さいおじさんと思われてました。笑


ホルモン治療で得ることは沢山ありますがその分リスクがあるのも事実。
全員が全員そうではないと思いますが、きっと僕よりも副作用が酷い人もいるだろうし、全くない人もいると思います。

そしてこの記事を書いてから知った事実。
今までの注射に約50万円の費用がかかっていました。
10年で50万円って考えたら少ないのか多いのか微妙なとこですがこんなにかかってたんだ、、、

これからも続けて行かなければいけないことだからうまく付き合っていくしかない。
治療を始めたことに後悔はしていません。
これから治療を始めようと思っている人が見てくれているなら、後悔しない選択をとは言いません。
実際やってみてからじゃないと後悔するかしないかなんてわからないから。
ただ後悔したとしても責めることはやめて下さい。
後悔なんて誰にでもつきものです!
FTMだからとかじゃないんです!

ただ中途半端な覚悟で治療を始めることは本当にオススメしません。
自分の体です。選択する自由はあります。
1番に自分のことを考えてあげましょう。

次はSRS前の気持ちを書きます!




未来は明るい




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