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KDDIの通信障害を考える、日本の携帯電話回線はガラパゴス状態

通信障害の技術的な話を調べていく時、日本の携帯電話回線はガラパゴス状態から抜け出せていないと気がつきました。
通信障害が発生した後、スマホや携帯電話の機種によって通信不可能から自動的に回復しないことがあるからです。

スマホや携帯電話の電源を切って、入れ直すと回復しますが、その理由を技術的に考えてみました。
スマホや携帯電話の電源が入った直後、携帯電話回線と通信可能か調べる必要があります。

携帯電話回線、1回線でも利用可能な通信方法が複数あります。
MVNOと契約している人なら分かりますが、データ通信のみ、音声通話のみ、音声通話+SMS、音声通話+SMS+データ通信。

どの通信方法が利用可能か調べて、スマホや携帯電話が使える通信方法を制限します。
だから、通信方法が利用可能か調べる機能に問題があれば、スマホや携帯電話の機種によって、通信障害から自動回復しないのです。

通信方法が利用可能か調べる機能に発生する問題、別名があります。
それは、セルスタンバイ問題です。

SIMカードの種類によって、スマホのバッテリーが異様に消耗する現象のことです。
その原因、簡単に説明しているけれど、技術的な裏側まで詳しく解説している話をあまり見かけません。

セルスタンバイ問題、ロッカーの中にスマホを入れた時と同じなのです。
通信可能な状態になっているのに、スマホが通信不可能と判断し、基地局に接続したいと大声で叫び続けているのです。

基地局からは接続出来ますと返事が帰ってきているのに、スマホがなぜか通信可能と判断しないのです。
そもそも、こんな通信可能か判断する機能に問題があるのであれば、世界中でセルスタンバイ問題が発生して、大問題になるはずです。

大問題になったら解決するはずなのに、今回のKDDI通信障害のようにに解決しない場合があるのです。
その理由は、日本に固有の問題なのかなと予想しています。

携帯電話回線が使える通信方法、音声通話とSMSとデータ通信の3種類です。
正解を先に書くと、日本の携帯電話回線がガラパゴス化しているのは、SMSを独立した通信方法としているからです。

SMSのために利用される通信、実は基地局との制御信号の一部を利用して行っています。
スマホと基地局が自動で行っている通信ですから、本来ならSMSを特別な通信方法として扱うのは妙な感じがします。

通信方法が利用可能か調べる機能、日本の通信回線が影響していて、問題が発生する場合があるのではないかと予想しています。
もちろん、スマホや携帯電話の機種によって、上手に回避している場合もあります。

携帯電話回線の国際規格では、音声通話とSMSとデータ通信に通信方法が分かれていても、SMSを独立した通信方法と扱っているのは日本だけなのかも。
制御信号で行うSMS、まさか独立した通信方法で使っている国があったとは、とスマホを開発している技術者が悩んでいたりして。

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