独学で市役所の公務員試験に合格した私の勉強法と戦略のすべて
公務員試験は、独学で合格できます。
予備校に通わずとも、書店で売っている問題集だけで合格できます。
筆者は、大学中退(高卒)でニート期間があるなど、経歴に大穴が空いていましたが、市販の問題集で独学し、予備校に通わずに第一志望の市役所に合格しました。
必要なのは、戦略と、時間です。
市役所合格までの「戦略」について
先に戦略の話をしましょう。
地方公務員試験における戦略のスタートは、全国の市役所における、多種多様な試験内容をリサーチすることです。
市役所の試験には色々あります。SPI(を始めとした、事務処理の基礎力を見るマークシートのテスト等)と面接だけで合格が決まるところや、マークシートの教養試験と数回の面接で合格を決めるところや、教養試験に加えて、専門科目(法律・経済等)を課す市役所などもあります。
もしあなたが、例えば旧帝大または早慶、あるいは、MARCH関関同立クラスの法学部または経済学部生であれば、教養試験に加えて、専門科目(法律・経済等)を課す市役所が最も合格する可能性が高いと思います。ベースの学力と専門科目の知識で、大きなアドバンテージがあるからです。そのアドバンテージから生まれる得点差が、合格に直結します。そのアドバンテージを、ある程度の勉強量で確固たるものにしてから、適当な面接対策を施せば、かなり高い確率で合格できます。
逆に、面接だけでほとんど合格が決まる市役所を受験する場合、学力と専門科目の知識に基づくアドバンテージを発揮しにくい戦いとなり、あまり割に合いません。
一方で、あなたがそれほど高い学歴ではなく、また、法学部でも経済学部でも無ければ、筆記試験で、しかも独学で勝負するのは正直に言って分が悪いでしょう。
そのため、SPIと面接だけで突破できる市役所を一覧でリストアップし、それらの市役所で試験日程を埋め、面接で8割、あるいは、9割以上の得点を叩き出せるだけのロールプレイングをどれだけ積むかが勝負となります。
ただし、勉強すればその分だけ比例して点数が伸びる筆記試験と比較すると、面接だけで合格が決まる試験は、当日の面接官の性格や相性、その組織が求める人物像などの食い違いなど、不確定要素が多くなります。
以上のように様々な可能性やメリット・デメリットを模索し、自分に合う勝負の土俵がどこかを見極めるところが、戦略の根幹となります。
面接試験の対策は、一般的な書籍だけでは明確な差が出しにくいことがネックです。最も効率が良い方法は、公務員試験の予備校に通い、面接の練習を積むことですが、この記事の目的は、独学で合格を狙える位置に受験生を導くことです。
そこで、独学で面接の対策をしたい受験生は、私が受験生の時に考え、実際に9割の得点で合格(特典開示済み)したストラテジーを別の記事で紹介していますので、こちらを参考にしてください。予備校のテキストよりも実践的で、リアルで分かりやすい教材になっていると思います。↓
市役所合格までの「時間」について
時間については、人それぞれですが、非法学部(または経済学部)で偏差値50前後の大学生の場合、筆記試験に限れば、必要となる具体的な勉強時間は合計1000時間程度以上を見込んでください。一日3時間程度やって、1年弱です。このレベルでも、都庁や政令市級の高倍率の市役所は合格が難しいですが、地方の中堅市役所であれば、合格できる可能性は十分にあります。
しかし、先に述べたとおり、市役所の試験は筆記ありきではありません。最初から、専門科目の筆記試験を回避して、教養試験だけに絞ったり、そもそも筆記試験がない市役所を受験したり、工夫できる方法(戦略)は様々です。
面接だけに絞る場合、筆記試験でアドバンテージを得る戦略と比較して、不確定要素が多くなりますが、面接だけのために100時間程度の練習期間を設ければ、合格できる可能性は大いにありますので、割の良い博打かもしれません。
補足 筆記試験の教材について
最も重要な教材は、過去問集です。
地方上級、市役所の過去問集は、大きい書店に行けば、ほぼどこでも取り扱いがあります。
出版社はどこでも良いです。とにかく、まずは過去問を解きまくってください。
知識がない状態でも、過去問を解きながら答えを見て暗記する、という作業をひたすら繰り返すうちに、試験によく出るポイントが重点的に頭にインプットされます。
選択式の問題では、なぜその選択肢が正しくて、他の選択肢のどこが間違いなのか、解説が必ずついていますので、それを解きながら、読み込んでいきます。そうすると、教科書をそのまま読む方法よりも、早く必要事項が定着します。
次に重要な教材は、教養試験の問題集です。
公務員予備校が一般の書店で販売している教養試験問題集であれば、基本的に何でもいいです。そして教養試験の問題集は、専門科目より重要です。
教養試験の問題と、専門試験の問題の出題範囲は、実はかなり被ります。一般に、教養試験は、様々な科目が集合していると思いますが、その中で特に、社会科学(法、経済、政治など)については、専門試験の出題範囲と大いに被ります。そのため、教養試験の社会科学は、筆記試験の基礎において極めて優先順位が高いと考えてください。市役所によっては、教養試験レベルの社会科学で、専門科目まで合格点が取れるところもあります。
筆記試験を課す市役所の殆どは教養試験を課しますが、専門科目の試験を課すところは、その中でも一部です。ですから、専門科目よりも先に、教養試験(の特に社会科学)で満点を取れるよう問題集を回転させる事が、効率の良い戦略と言えます。そして、先に述べたとおり、社会科学から先に潰していくことがおそらく最大の効率となります。
次に、面接の教材ですが、はっきり言って市販ではいいものはほとんどありません。
民間企業向けであっても、公務員試験向けであっても、良い教材はほとんどないです。
なので、この部分だけは、予備校生が圧倒的に有利と言わざるを得ません。筆記試験の教材は良質なものが巷に溢れていますが、面接試験は、良質なノウハウがほとんど巷に無いです。
そこで、受験生の皆さんの参考として、第一志望の市役所の面接試験で90/100点(特典開示)を取った筆者が、面接試験で実際に話したことや、ESに書いたこと、それに至るまでの準備などをまとめた記事を作りました。
面接試験の教材としてぜひ読んでください。
↓
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?