CL敗退を追い風に
リヴァプール30年ぶりの優勝で幕を閉じた2019-20プレミアリーグ。内容・結果ともにあまりにも「完璧」で、ジェラードの時代にあれだけ悔しい思いをしてきたのを忘れてしまうような素晴らしいシーズンでした。昨季のようなシティとのデッドヒートがなく、勝ち点記録を塗り替えられなかったことは勿体なかったですが、それですら来季やってくれると思わせてくれるクロップやヘンダーソンはじめ選手には感謝の言葉しかありません。
CLではコロナ中断前ラストの試合となった決勝T1回戦でアトレティコ相手に敗退。1977、78年以来の連覇の夢は潰えてしまいましたが、今年に関しては早期敗退を肯定的に捉えてよいと思います。 約3カ月の中断期間中は試合こそなかったものの、練習もなく精神的にもリフレッシュできる通常のシーズンオフとは全くの別物。また来季開幕は約1か月半後の9月12日で、シーズンの間隔も例年より1カ月ほど短くなっています。渡航制限などで普段ほど羽は伸ばせないかもしれませんが、少しでも体を休めて来季へ気持ちを切り替えてほしい。
優勝を争うであろうシティがCL、ユナイテッドがELに残っていることも来季へ少なくない影響を及ぼすでしょう。仮に決勝まで進めばユナイテッドは8月21日、シティは23日まで試合が続きます。そうなった場合はプレミアリーグ側が当該チームの日程を配慮する可能性もありそうですが、来季のどこかで精神的にも肉体的にもキツい時期がきても不思議はないでしょう。
ユナイテッドをシティと同列に並べることに違和感を持つ方もいるかもしれませんが、正直だいぶ厄介なチームになってきていると思います。冬の加入以降1人でチームを変えたフェルナンデス 、18歳ながらリーグで10点を挙げた両利きの怪物グリーンウッド。活きのいい選手が出てきたことに加え、ファーガソン時代のように下位をボコって勝ち点を着実に積めるチームになり始めている。現リヴァプールの選手の多くがピークの年齢にあることも考えると、クロップには彼らにいつまでも覇権を渡さないようなチーム作りを期待したいところです。
移籍ニュースに関しては BBC、Sky Sports 以外は噂程度で普段から流していますが、これについては今夏一番の注目株ということで載せておきます。
https://www.mirror.co.uk/sport/football/news/jadon-sancho-would-rather-join-22435790
元記事がキッカーということで、イングランドメディアが好き勝手に書いているわけではないというのは興味深いところ。サンチョがユナイテッドに加わると中盤より前に関してはリヴァプールに引けを取らないタレント揃い、しかも若い陣容になりそうなので、 みすみす渡すくらいなら…と正直思ってしまいます。が、クロップはヴェルナーの獲得も給与やプレー時間の面でチーム内の調和が乱れる可能性ありと判断して見送っているので、そこまで可能性は高くないと思っています。
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