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羅針盤/システムデザイン研究所コラム

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レヴィ システムデザイン研究所(SDL)では、レヴィのサービスのベースとなっているシステム工学をはじめ、システム思考、システムモデリング、システムズアプローチなどについて議論や整… もっと読む
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記事一覧

言語化の推進力

こんにちは、システムデザイン研究所(SDL)のともです。 汗ばむほどの暖かい日になったかと思えば、みぞれまじりの雨が降る寒さに舞い戻るという難しい天気が続いています。花粉も多いようです。皆様お気をつけてお過ごしください。 さて、先日アメリカのスタートアップ企業の一員として、製造パートナーとなってくださっている日本の大企業の方々と、より円滑なプロジェクト運営について話し合う機会がありました。その時の会話が面白かったので紹介したいと思います(以下、大企業をA社、スタートアップを

絵の力

こんにちは、システムデザイン研究所(SDL)のともです。 前回に続き、アインシュタインの言葉連投です 笑。  せっかくですから、含蓄深い言葉を残しているアインシュタインのことを少し調べてみました。 現代を代表する、いや人類史上最も偉大な物理学者であることは言うまでもありません。奇跡の26歳と呼ばれる1905年に「光量子仮説」、「ブラウン運動」、「特殊相対性理論」に関する論文を、その後1916年に「一般相対性理論」を発表しています。怒涛のように輝かしい業績を残しただけでなく、

冒険とモデル

こんにちは、システムデザイン研究所(SDL)のともです。 もう少しで3月ですね。気温も徐々に上がってきて桜の蕾を心待ちにしつつ、そろそろ新しいことをやりたいなあと考えている方も多いのではないでしょうか。 さて、先日、仕事で韓国を訪れる機会がありました。ちょっとした冒険だったのでその時のお話を書こうと思います(記事は一年前のものです)。 1. 旅の目的  私が韓国に出かけたのは、アメリカにある小さな会社が開発した製品を売り込みに行くためです。私自身韓国に行くのは10年ぶり

好奇心から探究、そして課題解決へ

こんにちは、システムデザイン研究所(SDL)のともです。  20世紀は科学技術の世紀であり、人類がそれによって様々な恩恵を受けたことは衆目の一致するところだと思います。様々な工業製品、そして大量生産することによって起こる価格の大幅な低減は人の暮らしを根底から変えました。これらの大きな変化は、多くの人々が発明や発見を重ねることによって得られた結果です。エジソンのように発明王と称される人もいますし、アインシュタインが見出した相対性理論のように極めて基礎的な研究成果が文化や社会に

デザイン:抽象と具象

こんにちは、システムデザイン研究所(SDL)のともです。  ピクトグラム((例えば 世界ピクト図鑑 サインデザイナーが集めた世界のピクトグラム 児山啓一))は1964年に東京オリンピックで大々的に活用され、一気に世界中に広まったと言われています。当時、まだ多くの日本人にとって英語を始めとした外国語によるコミュニケーションは難しいうえ、施設案内の英語表示も十分でなく、日本独特のインフラも多かったことから、世界中から来る人たちに不自由させないようにと考えての普及だったのだろうな

未知との遭遇、将来への布石

こんにちは、システムデザイン研究所(SDL)のともです。  10月になり秋を満喫できる時期になりました。スポーツ、行楽、グルメ、芸術などなど、「〜の秋」と言われることがたくさんあり、皆様忙しくされているのではないでしょうか。嬉しい悲鳴が聞こえてきます(笑)。  さて、外国人の方を国内津々浦々で見かけます。観光で来られたのだなあと思う一方、そういえば既にお住まいの方も多いなあとふと思い、日本の人口動態について調べてみることにしました。令和2年国勢調査の結果*によると、⽇本の

羅針盤 「ステークホルダ」

 こんにちは、システムデザイン研究所(SDL)のともです。 旅はいいものですが、計画から実行に至るまでトラブルもつきもの。しかし、最近ではフライトや宿泊の予約、ライドシェアなど、さまざまなサービスが登場し凄まじい変貌を遂げています*1。今回はその中で、最近あったフライト体験のことを書きたいと思います。  先日、出張で早朝カリフォルニア州のサンフランシスコ(SFO)を出発し、ペンシルバニア州のピッツバーグ(PIT)に移動しました。その際に、コロラド州デンバー(DEN)での乗り換

システムのはたらき

こんにちは、システムデザイン研究所(SDL)の南部です。 システム工学やシステム思考は、複雑化する現代社会において進めべき道を示してくれる羅針盤です。 今回は、システムの「はたらき」について、書きたいと思います。 扇風機の「はたらき」ある夏の暑い日のこと、あなたは、ふと思い立ち、扇風機をつくることにしました。 さぁ設計してみましょう! 「羽があって、網があって、送風する部分が回転して、、、、」 「どんなモノで構成されているか」から考えようとしていませんか? ここで

システムの地平線

こんにちは、システムデザイン研究所(SDL)の南部です。 システム工学やシステム思考は、複雑化する現代社会において進めべき道を示してくれる羅針盤です。 今回は、「システムの境界」((タイトルでは、「システムの境界」を「システムの地平線」とカッコつけて表現していますが、記事本文では「境界」に統一します。))について、書きたいと思います。 ある朝のできごとある休日の朝、あなたは外出しないといけないため、「洗濯しておいてや〜」と留守番をする子供にお手伝いを頼んだします。 家に

羅針盤 vol.1 「進むべき道を示す」

こんにちは、システムデザイン研究所(SDL)の三浦です。 システムデザイン研究所では、レヴィのサービスのベースとなっているシステム工学をはじめ、システム思考、システムモデリング、システムズアプローチなどについて議論や整理を重ねています。 レヴィブログで開始する新コーナー「羅針盤」は、SDLの活動の中で得てきた気づきや学び、具体例、研究員の想いなどを発信するコラムです。SDLのメンバーが持ち回りで記事を書いていきます。 初回である今回は、"羅針盤"というタイトルに込めた想