Bardの追加機能が盛りだくさん
GoogleのBardが新しい機能を公開しましたね。
今回は、久々のアップデートとあって、盛りだくさんですね。
どんな感じなのかちょっと試した結果をいくつか共有します。
各機能の説明はGoogleが提供しているものです。その下に今回試した結果を記載しています。
試験運用版の最新情報
(Google発表:2023 年 7 月 13 日)
1. Bard をご利用いただける地域 / 国、言語を拡大
更新内容: アラビア語、中国語(簡体字、繁体字)、ドイツ語、ヒンディー語、スペイン語など、40 以上の言語に対応するようになりました。また、欧州連合(EU)全体(27 か国)、ブラジルなど、ご利用いただける地域も広がりました。
理由: Bard は可能性の探求を目的とするグローバルなサービスです。英語、日本語、韓国語でサービスのリリースを経験したことは、さまざまな言語で責任を持ってサービスをリリースする方法を把握するのに役立ち、インターネット上で利用されている言語のほとんどに対応できるようになりました。
こちらについては説明はいらないですね。
2. Bard に Google レンズを導入
更新内容: Bard との会話にテキストだけでなく画像もアップロードすることが可能となり、まったく新しい手段で想像力や創造性を高められるようになりました。まず英語から、Bard に Google レンズを導入しました。
理由: 画像は、想像力を働かせるうえで欠かせない要素です。そこで、Bard に Google レンズを追加しました。画像に関する情報がもっと必要なとき、字幕作りにインスピレーションが必要なときなど、Bard での探求や制作のための新しい手段として利用できます。
【準備】こちらはブラウザーの言語を英語にする必要があります。変更の仕方は以下を参考にしてください。変更したらBardにログインし直します。
これで画像が扱えれるようになりました。「+」のマークが表示されていればOKです。
初めての時は下記のようにデータの取り扱いについての説明が表示されます。「Got it」をクリックします。日本語訳は画像の下に記載しました。
以下はBardのヘルプに記載されている画像の取り扱いについてです。
では早速ファイルをアップロードしてみましょう。
「+」をクリックすると「Upload file」が表示されるのでクリックします。
アップロードしたいファイルを選択して「開く」をクリックします。
ファイルをアップロードすると以下のようになります。「ここにプロンプトを入力してください(Enter a prompt here)」の部分にプロンプトを入力します。
まずは、「画像に記載されている文字を抜き出してください」というお願いをしてみました。どうやら日本語での質問は現時点では受け付けてないようです。
同じ質問を英語でしてみました。画像には英語と日本語が記載されていますが、どちらも抽出することができました。日本語と英語は同じ意味だということまでコメントしてくれてます。
次に、もう一度文字の抽出と誰の名言かを尋ねてみました。
今回は日本語部分はうまく抽出できてませんが、「エジソン」の名言で、さらに人を励ますときによく使われるという説明までしてくれました。
次は、写真をアップロードしてこの写真が何かと、どこにあるかを聞いてみました。
これは箱根の芦ノ湖にある「平和の鳥居」と正しく答えてくれました。
次に、質問は英語でしてみましたが、答えを日本語でお願いしてみました。
答えは日本語で対応できるみたいです。
もう一度、念の為日本語で質問してみました。
やはりダメでした。これは今後に期待ですね。
もう一つ最後に観光客向けのキャッチコピーを考えてもらいました。この画像に追加して観光客を呼び込む作戦です。
5つほど提案してもらえました。いい感じですね。
いろいろ使い道がありそうですね。いい使い道があったらぜひ教えてください。
3. Bard が回答の読み上げに対応
更新内容: ヒンディー語、スペイン語、アメリカ英語など、40 を超える言語で、Bard にテキスト読み上げ機能を追加しました。
理由: 時として、耳で聞くことは、目で読むのとは異なる形でアイデアを得るのに役立ちます。回答を耳で聞いて、想像力や創造性にどう役立つかを体感しましょう。
実際に使ってみましょう。
以下のスピーカーマークをクリックすると回答の部分を読み上げてくれます。
多少機械っぽい感じがありますが、日本語で読み上げてくれます。
英語の文章は、外人が読んでいる感じで読み上げてくれます。
ただし、文章が日本語で始まっていて、後半に英語がある場合は、英語のできない日本人が読み上げている感じになってしまいかなり変な英語になっています。
4. 固定したスレッド、最近のスレッド
更新内容: Bard との以前の会話を中断したところから再開し、ニーズに応じて整理できるようになりました。会話を固定したり、会話の名前を変更したり、一度に複数の会話を進めたりする機能が追加されました。
理由: 最高のアイデアを得るまでには、数時間または数日かかることもあります。そのため、スレッドを維持し、最も重要なスレッドを固定してクリエイティブなプロセスを続けることができるようにしました。
早速使ってみましょう。
これはChatGPTのHistoryと同じですね。この機能がなかったのは残念だなと思っていたいので今回追加になったので非常に使いやすくなりました。
Pinで重要な会話を固定できるようになりました。これはいい機能ですね。
5. Bard との会話を他のユーザーと共有
更新内容: Bard とのチャットの一部またはすべてを他のユーザーと簡単に共有できるようになりました。共有可能なリンクを介してチャットやソースをワンクリックで表示できるため、Bard で作成した内容を他のユーザーがシームレスに表示できるようになります。
理由: 新しいアイデアをさらに広げられるよう、人々に影響を与え、創造性を解き放ち、コラボレーションのプロセスを示すために、作成した内容を簡単に共有できるようにしました。
早速使ってみましょう
ChatGPTの機能と同じ感じですね。
bardの回答の下にあるシェアのアイコンをクリックして、「Share」をクリックします。
シェアする範囲を選択します。
「Create Public Link」をクリックするとリンクが生成されます。
生成されたリンクをコピーするかSNSでシェアします
6. Bard の回答の書き換え
更新内容: Bard の回答を書き換える場合に役立つ 5 つの新しいオプションを導入しました。タップするだけで、回答をよりシンプルにしたり、長くしたり、短くしたり、専門的な表現にしたり、くだけた表現にしたりできます。
理由: 回答としては十分だが、ちょっとしたひねりが必要な場合に、簡単に希望どおりの回答に近づけることができるようにしました。
早速使ってみましょう
Bingにある機能と同様の機能が実装された感じですね。
回答の下に出てくる下記のアイコンをクリックします。
以下のように[ショート][ロング][シンプル][カジュアル][プロフェッショナル]の 5 つのスタイルに簡単に変更できるようになりました。
まず日本語で質問をして回答をもらいました。
上図のアイコンはありません。これも現時点では英語で質問した時のみの対応のようです。
英語で質問するとアイコンが出てきました。
「Shorter」を選択すると少し短くなりました。
「More Professional」を選ぶとこんな感じで回答をくれました。
7. Replit に Python コードをエクスポート
更新内容: Google は、Bard のコード エクスポート機能の拡張に継続的に取り組んでおり、Google Colab に加え、Replit にも Python コードをエクスポートできるようになりました。
理由: Bard との会話を Replit に移行することで、ワークフローを合理化しプログラミング タスクを継続することができます。
まとめ
今回新しく追加になった機能のいくつかについて確認を行いました。ますます便利になってきましたね。
Google LensのようにGoogle特有のものもありますが、わりとChatGPTやBingのいいとこ取りのような側面もありますね。
今回一部の機能は英語で質問した時や、ブラウザーを英語にした場合のみ有効になるものがありました。ただこれも時間の問題で、すぐに全ての言語に対応されるのかなと思ってます。
今回の紹介は以上となります。それではまた!!
これ以降は参考資料となります
登録および基本的な使い方について
以下のnoteを参照して下さい。(新しい順に並べています)
Googleが公開している日本語資料
こちらでGoogleがBardの日本語対応について説明してくれてます。
Google Japan Blog
https://japan.googleblog.com/2023/05/bard.html
「Bard の使い方」にも簡単な使い方のガイドがあります
Bard に関するよくある質問
日本語でFAQが用意されています。
最近追加された機能(Bardのメニューより)
2023 年 6 月 7 日
より高度な計算とデータ分析のために Bard がコードを実行
更新内容: まずは英語版から、計算に関するメッセージを検出し、バックグラウンドでコードを実行するように Bard を更新しました。これにより、数学的なタスク、コーディングに関する質問への回答、文字列の操作をより適切に行えるようになりました。
理由: 特定の数字がデータセットに表示される回数を検出するなど、Bard の計算能力を強化することにより、より高度なデータ分析を行えます。Bard は常に正しい回答を提供できるとは限りませんが、みなさんからのフィードバックによって機能が改善されていきます。
Bard が生成したテーブルを Google スプレッドシートにエクスポート
更新内容: Bard が生成したテーブルを、Google スプレッドシートに直接エクスポートできるようになりました。
理由: Bard の回答をお気に入りのアプリに移動することで、必要な場所でさらにクリエイティブに作業できます。
2023 年 6 月 1 日
正確な位置情報により回答の関連性が向上
更新内容: デバイスの正確な位置情報の使用を Bard に許可すると、より関連性の高い回答が表示されるようになりました。この設定は、位置情報の設定新しいウィンドウで開くで管理できます。
理由: 正確な位置情報により、Bard は現在地周辺のレストランやお住まいの地域のさまざまな情報に関して、より関連性の高い回答を提供することができます。
2023 年 5 月 23 日
Bard に画像を導入
更新内容: 英語での回答について、Bard が Google 検索から画像を表示できるようになりました。Bard に直接画像をリクエストすることもできます。Bard は各画像のソースを表示します。
理由: 画像を使用することでアイデアをより効果的に伝えることができます。コンセプトの具体化や、説得力のある提案などが可能になり、視覚情報が必要なときにより適切な回答が得られます。
2023 年 5 月 10 日
Bard を利用できる国と言語を拡大
更新内容: 英語(米国)に加え、日本語と韓国語でも Bard を利用できるようになりました。また、これら 3 言語で Bard を利用できる国が 180 か国以上に拡がりました。
理由: Google は、実際に利用した方々からのフィードバックを参考に、責任を持って Bard の継続的な開発を進めています。Bard を利用できる言語、国、地域は、時間をかけて少しずつ拡大していく予定です。
Google ドキュメントや Gmail へのエクスポート
更新内容: Bard が生成したコンテンツを、書式も含めてワンクリックで Google ドキュメントや Gmail にエクスポートできるようになりました。
理由: Bard の回答をエクスポートし、これらの Google Workspace アプリで直接編集できるようにすることで、ワークフローの迅速化と簡素化を可能にします。
薄暗い環境でも読みやすく
更新内容: Bard にダークモードを追加し、ライトモードとダークモードを簡単に切り替えられるようにしました。明るい背景に暗い色のテキストにするか、暗い背景に明るい色のテキストにするか、状況に合わせて読みやすいモードを選択できます。
理由: ダークモードを使用することで、薄暗い環境でも Bard を快適に利用できます。
2023 年 5 月 5 日
Google Workspace アカウントへのアクセス
更新内容: Google Workspace 管理者が、ドメインごとに Bard を有効にできるようになりました。これにより、各ドメインのユーザーは Workspace アカウントで Bard にアクセスすることができます。
理由: 管理者が Bard を有効に設定した Google Workspace アカウントでログインすることで、仕事、研究、その他のビジネスニーズに Bard を活用できるようになります。
2023 年 4 月 21 日
コーディングに関するサポート
更新内容: Bard で 20 を超えるプログラミング言語でのコーディングが可能になりました。Bard が生成した Python コードを、Google Colab に直接エクスポートしてテストすることもできます。C++、Go、Java、JavaScript、Python、TypeScript、Google スプレッドシートの関数などの言語でのサポートを Bard にリクエストしてみてください。
理由: 初心者から経験豊富なエンジニアまで、プログラミング経験を問わずすべてのユーザーを対象に、コードの生成、エクスポート、デバッグやコードの仕組みの解説など、Bard を通じてコーディングをサポートします。コードを使用する前に、すべてのコードにエラー、バグ、脆弱性がないか慎重にテストしてください。 詳細
回答案がより多様に
更新内容: 他の回答案を表示する際、多様なオプションが表示されるようになりました。
理由: 独自性がある多様な回答案を使って、さらにクリエイティブに作業できます。
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終わりに
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