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『週20時間労働で…』のつづき

職場レベルで、生産効率をあげるには、①まっとうな給与を支払う、②過剰な残業をなくす、③体調の悪いときには休める、④年に一回くらいは有給が取れることがスタートラインでは、と前回の投稿で書きました。

①経済的な心配事をかかえて仕事に集中するのは難しいですし、②長時間労働も、③体調不良も生産性が下がります(インフルエンザなどの感染型疾患の場合は、同僚の体調まで崩しかねません。)意欲をもって働き続けるために、リフレッシュは必要ですし、休暇を取ることは 燃え尽きてしまうことの予防に有効だというデータもあります。

産休、育休、介護休暇を気兼ねなくとるためにも、新しいプロジェクトを立ち上げたり、業務改善に取り組むためにも、ある程度人員に余裕が必要です。 「月次の締めができる経理の担当者は橋本さんだけです」とか、「このシステムのトラブルシューティングはIT課長の田中さんしかできません。」 で、橋本さんや田中さんは、休暇どころか、熱が出ても、這ってでも出社しているなんて話、聞いたことありませんか? こういう状況って橋本さんや田中さんだけじゃなく、企業にとっても大きなリスクですよね。 生産性改善以前の問題です。

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もう一つ、生産性以前の問題。 ハラスメントをなくす。

そのためのトレーニングを企業が行う。ハラスメントのトレーニングはカリフォルニアでは義務づけられています。以前は、スーパーバイザー以上へのトレーニングが義務でしたが、それでも十分ではなかたった(#Metoo 運動で明らかになったように)ということで、全社員へのトレーニングが義務づけられました。そのくらい徹底しないとなかなか意識は変わらない、という事かもしれません

精神的安定、心理的安全は、集中して仕事をする、業務改善のための提案を行う、新しいアイデアを試してみる等、生産性が上がりそうなことを行う上で大事です。

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日本の労働生産性についての考察のつづき…

「日本はほかのOECD諸国、先進国と比べて、企業の人的資源への投資が圧倒的に少ないからではないか?」

個人的には、この指摘が一番納得できる、というか日本の企業に取り組んでほしい課題でした。 もちろん、人員にある程度余裕があるというのは必要条件です。「木曜の午後はリーダーシップ研修」とか、「定時終わりでそのあと世界経済の授業(学費は会社負担)」、なんていうのはある程度業務に余裕がないと難しいでしょう。

労働生産性が低いから、人員に余裕がない。

人員に余裕がないから、労働生産性が上がらない。

何れにしても、労働拘束時間が長い、フルタイムで働いても余裕のある生活ができない(ゆえに自己投資にかけるお金も時間もない)と言うのは、社会構造上何かしら問題がありそうです。

ところで、毎週投稿するのって大変ですね。いまいち纏まりませんでしたが、前の投稿から随分たってしまったのでとりあえず、これで投稿しておきます。すみません。

次は、『秋元康と「冤罪がー…」』について書いてみたいと思います。

ー写真はザイオン国立公園ですー


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