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企業価値の算出方法 【成長すれば、価値はあがる。】

企業価値と言われて、何となく自分が勤めてる、企業の価値知りたい。って思う時ありますよね。人は、所属している集団で自分を測ったり、少しでも優れている点が欲しかったり、こう買いていくと私的欲求ばかりだな。と思います。知ったところで、あくまでも個人ではなく企業という事を、忘れてはいけない事のような気もします。

①株式の理論価格

株式の現在価値から調べていきましょう。株式と聞いても、『はっきり言って何の事やら。』そんな風に思っていました。試験勉強していても、『何となく、こんな感じでしょ?』とうろ覚えでしたが、基本的なところからやり直すと、毎年出題されている!という事に気がつき、初歩的な間違いもする。といった、私自身の欠点が浮き彫りになったので、取り組みなおしているところです。

株式の現在価値とは、今期末受け取る配当金の期待値+予想今期末株価を投資家の要求利益率で、割引く事で求められます。

『なんのこっちゃ?』
そんな声も聞こえて来そうですが、計算式にしてみましょう。

株式の現在価値 =( 配当金 + 今期末の売却可能価額)/(1+投資家要求利益率)

こうすると、少しは簡単に見えてきました。配当金や、売却可能価額はなんとなく想像できる部分あると思いますが、診断士試験を勉強してリアルの世界にもって来ようとすると、ここの期待収益率とか当てはめる数値がわからない場合があります。リアルに感じる為には、もっと深堀も必要。ということでしょうね。

②配当割引モデル(ゼロ成長モデル)

ゼロ成長モデル。というのが物語っていますが、あくまでも仮定の世界ですね。例えば、配当金が1株あたり20円で、将来的にも変化なく一定と考える。そしてこの株式を保有している投資家が要求する利益率が5%だった場合の、期首時点の理論株価を求める計算式はこうなります。

株式価値 = 配当金 / 要求利益率
株式価値 = 20円 / 0.05 = 400円

ゼロ成長モデルだと、算出が簡単ですね。でも基本が大切。これを忘れず、次へ進みましょう!※基本、自分に言い聞かせています…

③配当割引モデル(定率成長モデル)

ここでは、定率成長モデルについて見ていきます。先ほどは、ゼロ成長。今回は定率。という事で、毎年○%成長します。って事です。※今回は、ひとまず1%としておきます。その成長率を要求利益率から差し引いて、1株あたりの配当金から割り引けば、道は開けてきます。数値は、先ほどのゼロ成長モデルから引用しています。

株式価値 = 今期末の配当金 / 要求利益率 ー 配当金の成長率
株式価値 = 20円 / 0.05 ー 0.01 = 500円

当然ですが成長率がある方が、株式価値は上がっていくんですね。ここで、一つ疑問が。株主の要求利益率が低ければ低いほど、株式価値が高くなる。これってなぜでしょうか?そんな疑問をもちながら、今日はここまで。


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