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なにごともバランスが大切。

企業価値の算出方法の中でも、今日はフリーキャッシュフローと加重平均コストからの導き方をみていく。診断士試験の中で、このフリーキャッシュフローをどう求めるか?頭に描ける人は、きっと私の気持ちはわからない😏
FCFと書いてフリーキャッシュフローと読む。簡単そうなのだが、これもまた色んな情報が頭の中をよぎった結果、冷静さを失う→焦る→そして、答えられない。というのが、今までのパターン。ここは、しっかりとアウトプットして自分のモノにしていきたい!

①フリーキャッシュフロー(FCF)

フリーキャッシュフローの計算式
FCF = 営業利益 × (1ー 税率) + 減価償却費 ー 運転資本増価額 ー 設備投資額

営業利益ベースで見ていくのだが、負債利子は?税率は?あれ?なんで減価償却費を足し戻すんだっけ?と混乱してしまう事がある。なぜか?それは、財務会計の5章で出てくる営業キャッシュフローと混ざってしまうのです。

参考までに。設備投資の経済性計算
営業キャッシュフロー = 税引後支出削減額 + 減価償却費の増価額 × 税率
あるいは…あるいは!?
営業キャッシュフロー = 税引後営業利益の増価額 + 減価償却費の増価額

後者の営業キャッシュフローはまだ良いのですが、前者の営業キャッシュフローは、減価償却費にそのまま税率を掛け合わせる。というややこしさ。と文句も言ってられないので、先に進みます。
フリーキャッシュフローの場合、試験の簡便化なるモノも存在するようで、減価償却費と同額の設備投資を行う。という注意書きが出てくる可能性もあるのです。まぁ、冷静になれば簡単な事なのかもしれません。

頭の中に、微妙に記憶している程度だと、頭の中の引き出しがそっと閉じ始めます。そのままタイムマシンに乗って、どこかの時代に記憶が飛んでってしまうのです。まずは、試験問題と向かう時に、

『どの範囲からの出題か?』
もしくは、
『何を答えとして聞いているか?』

そのあたりを、冷静に見極める力も必要です。

②加重平均資本コスト(WACC)

企業の負債価値と株式価値で導く、加重平均資本コストを見ていきます。まずはじめに、WACCの算定の際は時価を用いることに注意しておくことが重要になってきます。

WACC = {株式価値/(株式価値 + 負債価値)} × 株主資本コスト + {負債価値/(株式価値 + 負債価値)} × 負債コスト × (1 ー 実効税率)

加重平均資本コストとは、結局のところなんなのか?資本を構成する割合から、そこにかかる資本の調達コストを算出する割合を出すって事ですね。きっと私の私見により、余計ややこしくなる部分あるかもしれません。それは悪しからず。
この中で、個人的にとても興味深いのが、他人資本つまりは負債のところの割合が大きくなると、自己資本しかない資本構成の時と比較して、企業価値が上がる。というところです。※法人税が存在するが前提。確かに、資本金1,000万円以上の企業が、○○億の売上、利益を計上している事を考えるとそうなんだろう。信用取引で、買掛金を付加価値加えて、売上に変えていくのだから、信用を持ってもらう。という事は、企業にとって価値を大きくする事に繋がる。と考えるとイメージしやすいかもしれませんね。ただ、負債の部分をを増やせば、企業価値が上がる!と言って、買掛金や借入金を増やしていこう!では、企業が続かない。企業価値と存続はイコールではない。という事なのが、興味深い。言葉の意味や捉え方を間違えてしまうと、行き先もまた変わってしまうのだなぁ。としみじみ。

今日はここまで。

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