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後悔しないための実家の片づけ

意外と悩んでいる人多いと思います「実家の片づけ問題」私も職業柄よく相談されます。
親が歳をとり、以前はテキパキ動けてできていたこともだんだん体力がなくなり判断力も衰えてくることから物が溢れだします。
実家に帰省する度に、溢れてる物を見てモヤモヤするって体験される方少なくないのではないでしょうか。
不要なものは捨てたいと思われることでしょう。

でも「片づけ=捨てる」という考え方ではなかなか前に進みません
たとえ進んだとしても、あとで悔いが残る片づけになる可能性が高いです。

実家の片づけが進まない、物が減らない原因として

  • 思いがたくさん詰まった物が多い

  • 不安からストックを多めに持つ

  • 子どもたちが独立しても残置物が置かれたままになっている

  • 空き部屋や収納スペースが多く物を置いておく場所がある

  • 世代による物の持ち方の違い(物のない時代を経験している世代は特にもったいないという気持ちと持っていることに豊かさを感じる)

  • 決断力、判断力、分別力、物の管理力、体力の低下

などがあげられると思います。
そういった事情を理解しながらも
安全で心地よい環境で暮らしてほしい、
残された人生をより軽やかに楽しんで生きてほしい、いつ何が起こるかわからないので備えておきたいという思いから実家片づけしたいですよね。

実家の物は親の物

私には実家の片づけで少し苦い思い出があります。
私の母は3日間の検査のため入院し、そのまま様態が悪化、帰宅することなく旅立ちました。遺されたのは同居していた認知症で重い糖尿病の父と90代の祖母そして大量の物。母は片づけを始めていましたが、まだまだたくさんの物が手を付けれていない状態でした。母のサポートなしでは父も祖母も暮らしていけません。父は絶対家を離れたくないと意思も固かったので介護サービスを依頼し祖母は私と同居することにしたのですが、とにかく実家は家中物が多く父の物を明確にしておかなければヘルパーさんに引継ぎもできない状態でした。
父は一切家事をしない人、その日に着る服も母が準備していたくらいなので、私は全く父の意向を聞くことなくヘルパーさんがきてわかりやすいように部屋を整え、母が人に見られたくないだろうと思う物や一部遺品整理を急いでしました。

それがのちに失敗だったと気づいたのです。

父は母と暮らした家の中そのままそっと置いていてほしかったのです。父は私が片づけていく(物を捨てていく)のが嫌だったそうです。(父の友人が私に伝えてくれました)
私は母とは毎日のように電話し、コミュニケーションをとっていたのでわかりあえていたけれど、父とは認知症の影響もあり怒りっぽくなっていたので、ほとんど会話しないのが10年近く続いていました。昔から仕事中心で家のことをしない人だったので、母の持ち物に興味なんてないと思いこんでいましたが、やはり実家は父の家です。実家にあるすべての物や景色が父の人生の一部だということを私もその頃は気にも留めてなかったです。

後に生前整理を学び実家の片づけにはコツやタイミングがあることを知りました。
とはいえ、あの時は片づけなければならなかったのですが、父には本当に申し訳ないことをしたと今も思っています。

では、今だったらどうするでしょう。
もっと父と話をたくさんしながら片づけを一緒にすると思います。
実際に写真の整理はたくさん会話をしながら進めてとてもいい時間でした。写真整理エピソードはまた別の機会にnoteに書こうと思います。)

実家を片づける時の大事なポイント

  1. 実家の物は親の物。親の人生の一部だということを忘れない
    もし実家に子どもたちの残置物があるならば、まず自分の物から片づけるのがいいと思います。

  2. 片づけ過ぎない(完璧を求めない)
    実際に生活している上でタンスや棚を手すりに使っていたり、すべての物をすっきりしまってしまうと探せなくて混乱することもあります。足元など安全面を確保したら完璧を求めないことが大事です。ちなみに私の実家は片づけても片づけても毎回工具が出しっぱなし。よく見るときれいに並べられていて父なりの片づけをしていたようです。箱や引き出しにしまうとわからなくなるとのこと。

  3. 片づける時は時間を短く区切る
    片づけは私たちでも体力がいる作業です。親世代の片づけは思っているより体力がいる作業です1~1.5時間くらいで回数を分けて行いましょう

  4. いるか、いらないかの2分類で進めない
    特に親世代は捨てることに抵抗があります。いる、いらない、迷い(今使ってないけどいらないと決めかねる物)、移動(場所を移動する物、人に譲る物、思い出として残すと決めた物)の4分類で分別するといいかと思います。

  5. 片づけのプロに頼んで一緒に片付けてもらう
    関係が近いとなかなか感情的になってうまくいきません。専門家に任せるというのも一つの手段です。

最後に実家の片づけの前に、ぜひご自身の片づけをされることをお勧めしています。やってみて初めて分かることもたくさんありますので。
そして、ご実家での片づけではたくさんご両親とお話ししながら進めてみてください。かけがえのない貴重な時間になると思います。

最後まで読んでくださってありがとうございました。



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