一次創作オタク向け:フリーゲームの作り方② ツール選択編
こんにちは。
超初心者向けフリーゲーム制作講座の第二弾、ツール選択編です。
第一弾ではゲーム制作全体の流れなども説明していますので、もしよければご覧ください。
前回の記事はこちら↓
頼れる相棒選び
前回の記事では、ゲーム内容をまとめ、スクリーンショット風の画像を作るところまでを紹介しました。
画像もそこそこそろったし、早速中身の制作に取り掛かりたいですよね。
そのために、まずはゲーム制作のためのツールを選ぶ必要があります。
制作ツールにはそれぞれ得意不得意があります。3Dに強い「Unity」や「Unreal Engine」、ノベルゲームに特化した「ティラノビルダー」、RPGなら何でも作れる「RPGツクール」シリーズなどなど……
そのジャンルが得意でないツールでも作れないことはないのですが、やはり用途にあったものを選んだ方が効率的です。
今回は、あなたのゲームにどんなツールが適しているかを判断していきましょう。扱いやすさと自由度、特化しているジャンル、動作時の重さなども含めて紹介していきます。
……ただ、一番最初に作るならティラノビルダー一択だと思います。
ティラノビルダー
扱いやすさ:★★★★★
自由度 :★★☆☆☆
動作の重さ:★★★☆☆
対応OS :Windows、Mac
バージョン:スタンダード版(無料)、Pro版(¥1480)
向いているジャンル:ノベルゲーム、アドベンチャーゲーム
「絵さえ描ければゲームが作れる!」簡単操作が売りのゲーム制作ソフト。公式からの資料、そして有志による日本語での解説が充実しており、「公式チュートリアル」をクリアすれば一通りの操作を学ぶことができます。
無料で使うことができるのですが、無料版には一部機能制限があります。
例えば、
・キャラクターの数は10人まで
・BGMは10曲まで
・背景30枚まで
といったものです。これらは有料版を買うことで無制限になります。(とはいえ、十分使えますが……)
作ったゲームは、スマホからも遊ぶことができる投稿サイト「ノベルゲームコレクション」に投稿できることも強みです。ノベルゲームコレクションはコメント欄が比較的優しく、「ティラノゲームフェス」というイベントも定期的に開催しているため、作品を見てもらえる可能性が高いです。
手続きや料金はかかりますが、(相当頑張れば)アプリとしてリリースすることも可能。
ティラノスクリプト
扱いやすさ:★★☆☆☆
自由度 :★★★★☆
動作の重さ:★☆☆☆☆
対応OS :Windows、Mac
バージョン:基本無料。支援ツールに有料版あり(¥3,800)
向いているジャンル:ノベルゲーム、アドベンチャーゲーム
こちらは「ティラノスクリプト」というプログラム言語を使ってゲームを作れるソフトです。つまり、文章だけで編集してゲームを作るソフトです。プログラム言語の中では簡単な方ですが、やはり初心者にとっては相当難易度が高い部類です。実は先程挙げた「ティラノビルダー」は、このティラノスクリプトを視覚的に簡単に操作できるようにしたもの。
具体的には、これくらい違います。
正直、初めに触るにはいかつい画面をしています。ただし、その分自由度も高いです。ティラノビルダーでは実装しにくい機能なども、ティラノスクリプトであればスムーズに制作することができます。
ティラノビルダーを使ってゲームを作ってみて、慣れてきたからもっと高度なことをしたい!という状態になったらこちらに移るといいでしょう。
Light.vn(ライト・ヴィエン)
扱いやすさ:★★★☆☆
自由度 :★★★★☆
動作の重さ:★☆☆☆☆
対応OS :Windows、Mac
バージョン:基本無料。
向いているジャンル:ノベル、アドベンチャー
ヴィジュアルノベルに特化したゲーム制作ソフトです。比較的軽量で、日本語でプログラムが組めるわかりやすさ、RPGのように歩けるマップを作れるなどの多機能さも売り。
スクリプト(背景を表示するなど、ツールへの指示が書かれている文章)をクリックすると、その場でどんな画面になるかが見れる「リアルタイムプレビュー」も、ほかのツールにはない便利な機能です。
ネックな点があるとすれば、まだあまりメジャーなツールではなく、資料が少ないところでしょうか。しかしながら、Discordに公式コミュニティがあるため、質問しやすい環境は用意されていると思います。
WOLF RPG Editor(ウディタ)
扱いやすさ:★★☆☆☆
自由度 :★★★★★
動作の重さ:★☆☆☆☆
対応OS :Windows、Mac
バージョン:無料版、PRO版(¥5,000)
向いているジャンル:RPG、アドベンチャー
RPGを作るのに向いているゲーム制作ソフトです。
慣れるまで少し時間はかかります。基本的に、作りたいものは全部自力でどうにかする必要があります。しかし、その分自由度は高く、ノベルゲームからシューティングゲームまで幅広いゲームを作ることが可能です。
日本語の資料も多い部類で、有志による解説記事が豊富です。
RPG寄りのアドベンチャーを作りたい際にはこちらが便利かと思います。
ほかにも沢山ツールがある
ほかにも沢山の制作ツールがあります。
大会があり、アプリとしてリリースなどもできる「Suika2」、3Dに強く、大抵のことはできる「Unity」、Unityに似た自由度でありながら圧倒的に軽量な「Godot」、アクションに強い「インディーゲームクリエーター」、UnderTaleで有名な「GameMaker Studio」など、探せば手段は無数に出てきます。自分のゲームに必要な機能に応じて(日本語資料が多いか、詳しい友人がいるツールを)選びましょう。
簡易的にまとめると……
会話と選択肢だけ→ティラノビルダー
RPGみたいにマップを歩きたい→WOLF RPG Editor
という具合になります。
最後に
ここまでお読みくださりありがとうございます。
次回は「シナリオ&素材編」として、シナリオを書く際の注意点、素材を用意するときの注意点を説明していきます。
次回はこちらです。
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