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痙縮とボツリヌス治療の話

昨日、2回目の山形痙縮治療地域連携セミナーを開催しました。

痙縮治療は
内服薬、リハビリテーション、電気刺激など選択肢がありますが、
私はボツリヌス治療を行っています

美容のためでなく、活動のためのボツリヌス治療。
脳卒中(脳梗塞、脳出血など、脳血管の病気)の後遺症
片麻痺(半身まひ)があり、
手を曲げて、足を回すようにして歩いている人を見かけたことがありませんか?(写真の左手握りこんでいます、このような手をしている)

痙縮という後遺症なのです。
マヒが軽い人でも、発症から数年後に徐々に起こってくる後遺症です。

徐々進行するため、患者さんは自分がリハビリテーションをさぼったからとか年をとったから仕方がないとあきらめている。
医者も治療はないからリハビリをがんばりなさいと云います。

でも、痙縮は、入院中のリハビリが上手くいった、歩いておうちに帰れたという方にも起こります。
むやみに筋トレをして、症状をかえって悪くしている人がいるのです。

私は約10年前から痙縮治療として片麻痺の患者さんにボツリヌス治療を行っています。
昨年から、メーカーさんに手伝ってもらって、在宅医療に関わるケアマネ、看護師、理学療法士、作業療法士さんたちに向けて小さなセミナーを開始しました。
昨日は、その2回目でした。

もっと、地域で生活する患者さん達の生活上の不便に気づいて、少しでも楽に生活できるようにしたい。
そのためには何に困っているのか教えて欲しいと思っています。
医者よりも身近な存在である、介護事業所のメンバーに痙縮とボツリヌス治療のことを知ってほしいです。

セミナー開催ごとに参加してくれる、地域の医療介護のスタッフに励まされます。

リハビリテーション科医師にできることはまだまだ多いはず、がんばります(^^)!

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