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脳卒中の後遺症「痙縮」ストレッチしてみましょう(3)

1,2で書いてきて
脳卒中で自宅に帰ってからがつらくなる症状があると知っていただけたでしょうか。
退院した時やりやすかった動作がしにくくなります。

痙縮の主な症状は
上肢: 肘が曲がる、
    指がグーになる
下肢: 歩くときかかとがつかないでつま先から足が着く。
    足指が曲がってしまう
    膝が曲がりにくい、のびてしまう、
    股が開きにくい

他にも麻痺がある方の肩がとても痛い、凝る。足裏の外側にウオノメができて痛みのため歩く距離が短くなったり、ふくらはぎが固いと訴える方もいます。

痙縮には治療法があります。
ストレッチ、曲がっている肘を伸ばしたり、指を伸ばすことはとても大切です。
痛みやツッパリをとる飲み薬を使うこともあります。
どちらも患者さんにとってあまり積極的になれないのには理由があります。

ストレッチは痛いんです。
また、健側(麻痺がない)の手でしなければならないので、やりにくい。
患者さんによっては触るとしびれがあったり、あるいはまったく感覚がないので強い力で関節を動かしてかえって変形してしまったりします。
今はYouTubeに作業療法士さんや理学療法士さんが訓練方法をアップしています。短い時間のストレッチ動画をご紹介します。

https://www.youtube.com/watch?v=m2MljtbwhQg

もう一つ飲み薬は、脳卒中発症後の方は高血圧や糖尿病など合併症があるため、飲み薬の数がもともと多いのです。
さらに増やすのは消極的、特に入院中飲んでいない薬は増やしたくない気持ちが強いです。

さて、そこで私が病院で行っているボツリヌス治療については次回お伝えします。
続く

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